THIRTY-FOUR VENTURES FROM SAIKAZAKI

一日200台の港を、事業に変える

紀州株式会社 新規事業提案34件|養殖・釣堀・エサ・加工・寿司を軸に

紀州株式会社 / 和歌山市鷹匠町3-7 雑賀崎事務所 / 和歌山市田野101-3 全34提案

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Introduction

この提案書について

和歌山市雑賀崎。底引き網の船が戻る午後、岸壁には毎日200台から300台の車が集まる。年間にすれば延べ6万台から9万台。これだけの人が自ら港へ来ているのに、そこで動く金は鮮魚の対面販売だけで終わっている。滞在時間は一時間に満たず、名簿も、再訪の約束も残らない。本書に収めた34の提案は、すべてこの一点から出発している。紀州株式会社は1998年、串本の養殖専業として始まり、いまは海上釣堀2拠点、飼料と釣りエサの開発、畜養、加工販売までを一社で持つ。魚を育て、集め、売る導線がすでに縦に通っている会社は、水産の中でも多くない。海外で先に立ち上がった型を移植する11件、港に来る人からいまより多く受け取る13件、港の外へ出していく10件。今回はここへ、社員17名に握りの技能を載せる寿司職人化プログラム4案を組み込んだ。順に読めば、一日200台という数字が、どこまで伸ばせるかが見えてくる。

34案の全体構造。3つの方向に束ね、寿司職人化プログラム4案が章をまたいで走る。
図134案の全体構造。3つの方向に束ね、寿司職人化プログラム4案が章をまたいで走る。
出発点は一つ。日々200〜300台が来ているのに、日中の雑賀崎は空いている。
図2出発点は一つ。日々200〜300台が来ているのに、日中の雑賀崎は空いている。

Key Figures

数字で見る

200-300台/日
青空市場への来訪車両

年換算で延べ6〜9万台。現状は鮮魚の対面販売のみで完結している。

17名正社員12+パート5
紀州株式会社の全人員

平均年齢34.6歳、18〜20代が8名。この全員を寿司職人化する。

1998年串本町で創業
養殖専業からの出発

2005年に紀州株式会社へ改称し、事業を五層へ広げた。

2拠点広川町・和歌山市
海上釣堀の運営拠点

2006年開業の釣堀紀州と、2020年開始の受託運営。

34件3分野・11/13/10件
本書に収めた提案数

海外移植11件、インバウンド13件、アウトバウンド10件の三部構成。

106日火曜定休/始業6:15〜
年間休日と勤務条件

朝が早い分、終業後の時間が長い。就業の実像を隠さない。

来訪車両を収益に変換するファネル。客数ではなく滞在時間と単価を増やす設計。
図3来訪車両を収益に変換するファネル。客数ではなく滞在時間と単価を増やす設計。

The Company

紀州株式会社について

紀州株式会社の設立は1998年1月。串本町で養殖専業の「紀州キョウワ水産」として始まり、2005年に現社名へ改めた。いまの事業は五つの層で重なっている。魚を育てる養殖、値の上がる時期まで太らせて出す畜養、育てた魚を客に釣らせる海上釣堀、その魚とエサを研究する飼料・釣りエサ開発、そして加工販売と梅干の流通。「ぷくスぺ」「血漬カツオ」といったオリジナル釣りエサは、自社の海上釣堀という試験場を持つからこそ生まれた。2015年設立の合同会社ふく養殖ではマダイ養殖を担う。エサから出荷まで一社で追える。本書はここへ六つ目の層として調理を重ねる。魚を扱う手は、すでに社内にある。

養殖から販売までの6工程を自社で保有する垂直統合。34案すべての出発点となる。
図4養殖から販売までの6工程を自社で保有する垂直統合。34案すべての出発点となる。

養殖 → 畜養 → 餌 → 釣堀 → 加工 → 販売。この一連を自社内に持つ水産事業者は全国的にも稀である。本提案書の30案は、すべてこの垂直統合を起点に設計されている。

The Place

雑賀崎という場所

雑賀崎漁港は底引き網の港である。船が戻ると、岸壁と船上で獲れたての魚が直接売られる。これが青空市場だ。10月のスポーツの日から5月中旬までは15時頃、5月中旬から10月までは19時頃に始まり、火曜と土曜、祝前日は休む。開くのは早くて15時、夏は19時。つまり昼の雑賀崎は空いている。冬から春は足赤エビ、鯛、赤舌ビラメ。夏はハモやじゃこえびが並ぶ。値は漁師との対面交渉で決まる。ここへ、毎日200台から300台の車が来る。斜面に家が密集する景観から「日本のアマルフィ」と呼ばれ、和歌浦、番所庭園、友ヶ島へ続く動線上にある。関西国際空港から車で40分から50分、大阪市内から約1時間。人はすでに来ている。受け取り方が用意されていないだけだ。

青空市場の営業時間。冬は15時、夏は19時開始で、日中は収益ゼロの時間帯が続く。
図5青空市場の営業時間。冬は15時、夏は19時開始で、日中は収益ゼロの時間帯が続く。
主要魚種の旬。通年で商品を出せるのは自社養殖のマダイだけという構造的な制約。
図6主要魚種の旬。通年で商品を出せるのは自社養殖のマダイだけという構造的な制約。
I

TRANSPLANTING WHAT WORKS

海外で回っている型を移す

RAS、実証ラボ、人工エサ、残渣循環。先行11件の移植

ノルウェーの陸上養殖、英国の有料釣り場、EUの残渣サイレージ、北米のフリーズドライペットフード。海の外ではすでに収益化された型がある。移植の可否を決めるのは資本ではなく、条件が揃っているかどうかだ。紀州株式会社には、同じ魚、同じ水、同じ時間でエサを比較できる海上釣堀があり、給餌記録が残る自社飼料があり、処理費を払って捨てているアラがある。この11件は、その条件に対して海外の型を当てはめたものだ。魚を増やす提案は一つもない。11件目に置いた全社員寿司職人化計画も同じ発想で、毎日活魚を扱い三枚におろせる17名という条件の上に、酢飯と握りを載せる人的インフラの投資である。

海外で先に成立した型を、条件の揃った海へ移す。増産ではなく、同じ魚と同じ人から取り出す金額を増やす11件である。

提案 01 — 11/全11件

海外で先に収益化された型を、条件の揃った和歌山の海へ移す。
図7海外で先に収益化された型を、条件の揃った和歌山の海へ移す。
海外の型と、雑賀崎に既にある受け皿の対応関係。移植の可否を決めるのは条件である。
図8海外の型と、雑賀崎に既にある受け皿の対応関係。移植の可否を決めるのは条件である。
01

MODULAR RAS BUFFER TANK

雑賀崎スマート畜養ステーション

魚は増やさない。売る日を選べるようにする。それがRASの本当の価値だ。

難易度 中 中期(1〜3年)

雑賀崎事務所の敷地に20t水槽4基と脱窒ろ過、冷却チラー、簡易建屋を備えた小型閉鎖循環(RAS)を置き、活魚在庫のバッファに徹する。RASは客の乗船不能による欠航は防げないため、価値は『高値日に出す・時化の日も出荷を止めない』一点に絞る。ふく養殖のマダイと青空市場の足赤エビ・ハモを陸上で保管し、案7の月額便の欠品も吸収する。水温・溶存酸素・アンモニアの自動記録はそのまま案8の輸出ロット履歴になる。2023年4月施行の陸上養殖業届出を取得して運営する。

世界の潮流

世界の陸上養殖市場は2025年62.6億ドルから2034年165.5億ドルへ年11.4%成長するが、米フロリダのAtlantic Sapphireは2025年通期で売上4,330万ドルに対し純損失1億9,120万ドル。ノルウェーの商業RAS160カ所超に対し、中小の勝ち筋は新設ではなく既存畜養への部分導入にある。

ターゲット
大阪・京都の料亭向け活魚仲買、案7の月額便会員、時化で出荷が途切れる雑賀崎の底びき網漁業者53名、活魚単価を上げたい雑賀崎漁協
収益モデル
①畜養活魚=2,000円/kg×12,000kg=2,400万円。②漁業者からの有価買取再販=売上1,280万円(仕入832万円・粗利率35%)。③案7への欠品補填は社内振替とし外部売上に計上しない。
初期投資
初期4,500万円。20t水槽4基と脱窒ろ過2,000万円、チラー600万円、建屋700万円、排水処理400万円、非常電源600万円、センサー200万円。
3年目想定年商
3年目年商3,680万円=活魚2,000円×12,000kg(2,400万円)+買取再販1,280万円。欠航回避と残渣売却は初稿の誤りとして全額削除した。
連携先・許認可
和歌山県水産試験場(生残検証)、水産庁の陸上養殖業届出窓口、和歌山市保健所、雑賀崎漁協(有価買取契約)、県中小企業成長促進補助金(上限1,000万円・2/3)
リスクと対策
停電とポンプ停止による全滅が最大リスク。非常電源と溶存酸素の二重警報を入れ、4基に分割して1基故障の被害を4分の1に抑える。夜間監視は釣堀事業部の早番と組み合わせ、新規採用2名の人件費800万円を運転費に計上する。
主要KPI
生残率95%以上、活魚単価2,000円/kg、時化日の出荷継続率100%、水質データのロット紐付け率100%
  1. STEP 1水産庁に陸上養殖業の届出を出し20t水槽1基で6か月実証
  2. STEP 2釣堀事業部と交代制の夜間当番表を作り生残率95%をSOP化
  3. STEP 3県成長促進補助金で4基へ増設し料亭仲買2社と年間契約
02

WORLD ONLY BAIT TESTBED

海上釣堀まるごと実証ラボ『紀州テストベイ』

同じ魚、同じ水、同じ時間。エサを比べられる海は世界にここしかない。

難易度 中 中期(1〜3年)

釣堀紀州2拠点の生簀を、釣具・飼料メーカーの有償試験場として開放する。同一水域・同一魚群・同一日で複数処方を並べて比較でき、来場者の実釣が官能試験になる環境は世界でも稀。水中カメラ4台とエッジ端末で食い付き回数と反応時間を自動記録し、統計処理した報告書を納品する。AI外販SaaSは全国の海上釣堀が約50軒しかなく市場が成立しないため行わない。取得データは案3のエサ開発と放流量の最適化に還元し、放流コストを年8%削減する。

世界の潮流

ノルウェーではAquabyteが2025年に2,200万ドルを調達し約1,000養殖場がカメラで魚を計測、Stingrayは単機能レーザー1,750台で年商10億NOKに迫る。いずれも実海域で反復試験できる環境が前提で、SINTEF ACEのように商業生簀を研究インフラとして企業に開放する仕組みが競争力の源泉になる。

ターゲット
マルキユー等の釣具メーカーと配合飼料メーカーのR&D部門、海上釣堀向け新製品を試したい商社、和歌山・三重の中小マダイ養殖業者、大学の水産研究室
収益モデル
①受託試験=1件200万円×年10件=2,000万円。②年間ラボ会員(優先枠と過年度データ閲覧)=年120万円×5社=600万円。③試験区の一般公開釣り枠=13,750円×年600名=825万円。
初期投資
初期1,450万円。防水カメラ4台240万円、エッジ端末180万円、解析ソフト430万円、隔離網と生簀改修400万円、研究員1名200万円。
3年目想定年商
3年目年商3,425万円=受託試験2,000万円+ラボ会員600万円+公開釣り枠825万円。外販SaaS4,800万円と動的料金1,650万円は市場規模と算術の誤りとして全廃した。
連携先・許認可
和歌山大学システム工学部(画像解析)、和歌山県工業技術センター、近畿大学水産研究所、釣具・配合飼料メーカー各社、ものづくり補助金(上限1,000万円・最大2/3)
リスクと対策
濁度の高い内湾では画像解析の精度が出ない可能性が高い。カメラは魚体測定ではなく食い付き回数の計数に用途を限定し、精度が出ない場合は目視カウントと動画記録で代替して受託試験そのものは成立させる。
主要KPI
受託試験 年10件・単価200万円、ラボ会員5社、放流コスト年8%削減、試験1件あたり納期30日以内
  1. STEP 1釣堀紀州の生簀2面を隔離し試験区と対照区の運用規程を作る
  2. STEP 2自社エサ4種で1年分の食い付きデータを取り報告書式を確立
  3. STEP 3釣具・飼料メーカー10社に営業し年10件の受託枠を埋める
03

BIODEGRADABLE ARTIFICIAL BAIT

生分解性人工釣りエサ『キシュウバイト』

60gのジェルが生ニシン1kgに勝つ。エサは獲るものから作るものへ。

難易度 中 中期(1〜3年)

『ぷくスぺ』『血漬カツオ』の誘引剤技術に、自社加工残渣から抽出したアミノ酸・魚油と生分解性バインダーを合わせ、狙った時間だけ匂いを出す人工餌を作る。原料に回すのは残渣65トンのうち3トンで、案4のサイレージ原料とは配分を分けて競合させない。効果検証は案2の実証ラボで同一条件比較を行う。初期は国内釣具卸へのOEMと自社ECに絞る。欧州輸出はEU動物由来副産物規則の第三国承認施設登載が必須のため、3年目以降の課題として切り離す。

世界の潮流

ノルウェーのNorbait ASは白身魚とイカの加工残渣を主原料とする人工餌を2022年5月にバレンツ海のズワイガニ商業漁船で実証。トロムソのPolybaitは60gの人工餌が生ニシン1kgと同等の集魚力を持つ生分解性ジェルを開発し、開発費の50%を政府のブルーエコノミー助成で賄った。

ターゲット
釣堀紀州の来場者と国内の海上釣堀・磯釣り愛好家、自社ブランドを持たない釣具卸2社、生餌の保管と衛生に悩む遊漁船業者、エサのOEM先を探すメーカー
収益モデル
①自社EC・店頭直販=1袋1,200円×年2万袋=2,400万円。②釣具卸へのOEM=1トン180万円×年6トン=1,080万円。卸掛け率65%と広告費CPA800円を原価に入れ粗利率は40%で置く。
初期投資
初期980万円。混練成形機500万円、低温乾燥機180万円、配合試験と成分分析200万円、包装設計100万円。
3年目想定年商
3年目年商3,480万円=直販1,200円×2万袋(2,400万円)+OEM180万円×6トン(1,080万円)。釣堀内販売は既存エサとの置換のため純増分のみ扱い年商には含めない。
連携先・許認可
和歌山県工業技術センター(成分分析)、近畿大学水産研究所、わかやま中小企業元気ファンド(上限600万円・2/3)、国内釣具卸2社、生分解性バインダーの樹脂メーカー
リスクと対策
生餌に釣果で負ければ売れない性能勝負であり、バインダーは購入品で原価も高い。案2の比較試験で生餌比95%の釣果が出るまで量産機は買わない。特許は配合ではなく匂いの徐放構造で押さえる。
主要KPI
同条件比較で生餌比の釣果95%以上、年間販売2万袋、OEM契約2社・年6トン、粗利率40%以上
  1. STEP 1加工残渣のアミノ酸組成を分析し誘引処方を3種に絞る
  2. STEP 2案2の実証ラボで生餌との同条件比較を200枠実施する
  3. STEP 3元気ファンドで量産機を入れ釣具卸2社とOEM契約
04

FISH SILAGE FERTILIZER

魚サイレージ液肥『梅畑の魚肥』

捨てていたアラを1円で買う。処理費が原料費に変わる瞬間だ。

難易度 中 短期(〜1年)

自社の養殖・畜養・釣堀と雑賀崎の底びき網から出るアラを、ギ酸で酸処理して液状化する。加熱不要で投入槽・粉砕機・撹拌タンクだけで済み、17名でも回せる。原料は年間65トンのうち皮・鱗と一部を他案に配分した残り45トンを使う。出口はみなべ・田辺の南高梅と有田柑橘向けのアミノ酸態窒素液肥、および飼料安全法の製造業者届出を取った上での県内養鶏・養豚向け原料の2ライン。漁業者からは有価買取1円/kgとし、逆有償による廃棄物処理業許可を回避する。

世界の潮流

魚サイレージ市場は2025年9.41億ドルから2035年24.85億ドルへ年10.2%成長し、用途は飼料65.4%・有機肥料34.6%。ノルウェーのScanbio Marine GroupやBiomega、デンマークのTripleNineが牽引し、世界では水揚げの最大35%が今も廃棄されている。

ターゲット
みなべ・田辺の南高梅農家と有田の柑橘農家、県内の養鶏・養豚事業者、JAの購買部、アラの処理費に困る雑賀崎の底びき網漁業者46名
収益モデル
①農家向け20Lタンク=6,000円×年1,200本=720万円。②家庭用1L=1,200円×年2,000本=240万円。③飼料原料バルク=1トン45,000円×年80トン=360万円。
初期投資
初期760万円。粉砕機180万円、撹拌タンク2基200万円、ギ酸の劇物貯蔵と防食配管160万円、脱臭設備100万円、肥料登録と分析120万円。
3年目想定年商
3年目年商1,320万円=20L 6,000円×1,200本(720万円)+1L 1,200円×2,000本(240万円)+飼料45,000円×80トン(360万円)。手数料収入は除外した。
連携先・許認可
和歌山県農業試験場(圃場試験)、JAわかやま・JAみなべいなみ、雑賀崎漁協(原料の有価買取契約)、県の肥料登録・飼料届出窓口、農商工連携ファンド(上限600万円・2/3)
リスクと対策
悪臭クレームと法規制が二大障害。密閉タンクと脱臭フィルターを初期装備し住宅から離れた唐尾に置く。肥料登録・飼料安全法の届出・毒劇法の取扱責任者選任の3点を出荷開始の前提条件とし、未完了なら販売しない。
主要KPI
アラ受入量 年45トン、液肥販売3,200本、飼料原料80トン、梅の収量+8%の圃場データ取得
  1. STEP 1和歌山県に普通肥料の生産業者届と飼料製造業者届を出す
  2. STEP 2毒物劇物取扱責任者を選任し唐尾で月3トンの試験製造
  3. STEP 3JAと梅農家20戸で圃場試験を行い収量データで拡販
05

FISH SKIN RAW MATERIAL

マダイ原皮・鱗のB2B素材供給事業

革小物は作らない。年6,000枚の原皮を素材として売り切る。

難易度 高 長期(3年〜)

ブランド運営の人材がいないためD2Cは行わず、皮・鱗を一次素材のまま売る。マダイ2kg級の皮は有効面積20×30cmで長財布1個に5〜8枚必要なため、自社で製品化すれば供給不足に陥る。加工場に剥皮・洗浄・脱脂と冷凍保管の工程を足し、年6,000枚の原皮と1.2トンの鱗を安定回収して、革製品メーカーとコラーゲン素材メーカーへ供給する。皮と鱗を先に抜いた残りの骨・内臓は案4のサイレージへ流し、原料の奪い合いを工程順で解消する。

世界の潮流

アイスランド・オーシャンクラスターの100% Fishはタラ1尾の価値を12ドルから最大5,000ドルへ引き上げ利用率95%を達成。なめし魚皮市場は2025年4,600万ドルで欧州が38.5%を占め、Nordic Fish LeatherはPradaやDiorへ原皮を供給し年約20%成長する。

ターゲット
兵庫県たつの市と栃木のタンナー、魚革を使う国内の革製品メーカー、コラーゲンペプチドの素材メーカー、和歌山の皮革・雑貨のOEM工房
収益モデル
①冷凍原皮のB2B供給=1枚900円×年6,000枚=540万円。②鱗のコラーゲン原料=1kg150円×年1,200kg=18万円。③試作用の少量サンプル販売=1枚2,500円×年400枚=100万円。
初期投資
初期420万円。剥皮・洗浄・脱脂設備220万円、冷凍保管庫120万円、防腐処理の試験と規格書作成80万円。専任は置かず加工場の既存要員で回す。
3年目想定年商
3年目年商658万円=原皮900円×6,000枚(540万円)+鱗150円×1,200kg(18万円)+サンプル2,500円×400枚(100万円)。単独では小さく案4と同一ラインで回す前提。
連携先・許認可
兵庫県たつの市・栃木のタンナー2社、コラーゲン素材メーカー、雑賀崎漁協(多魚種の皮の優先供給)、和歌山県工業技術センター(防腐試験)、和歌山市の自社製品改良補助金(50万円)
リスクと対策
魚皮は剥離から冷凍まで数時間で劣化し、量が揃わなければ買い手が付かない。まず自社マダイのみで歩留り70%を確認し、漁港での一次処理体制ができるまで底びき網の多魚種へは広げない。
主要KPI
皮の回収歩留り70%、年間原皮6,000枚、タンナー2社と年間供給契約、原皮単価900円/枚以上
  1. STEP 1ふく養殖の年間出荷尾数を実数で確定し回収可能枚数を出す
  2. STEP 2加工場に剥皮工程を追加し月500枚の安定回収を確認する
  3. STEP 3タンナー2社に原皮を送り規格書と単価を確定し年契約
06

FREEZE-DRIED PET TREATS

凍結乾燥ペットおやつ『紀州うみのおやつ』

重量は5.4%、金額は26.5%。魚はペット原料で最も高く売れる。

難易度 低 短期(〜1年)

釣堀の規格外魚と養殖マダイの端材、青空市場の売れ残り小魚を凍結乾燥し、無添加・単一原料の犬猫用おやつにする。使う生原料は年5トンで、案4のサイレージ原料45トンとは別枠に確保する。常温流通・賞味期限1年で在庫リスクが低く、釣堀2拠点と案10の常設拠点の物販棚に即日置ける。SKUはマダイ・足赤エビ・じゃこえび・ハモ皮の4種。効能効果の表示は動物用医薬品規制に触れるため一切行わず、原料と産地だけで売る。稼働率はペットフードOEM受託で埋める。

世界の潮流

魚系ペットフード市場は2025年28億ドルから2030年40.6億ドルへ年7.7%成長。ペットフード原料に占める海洋原料は重量5.4%に対し金額26.5%と高単価で、2024年のサケ使用量は20万3,307トン。国内出荷額も2024年度4,594億円と9年連続で増加している。

ターゲット
釣堀紀州に犬連れで来る来場者、青空市場の観光客、国産・単一原料を選ぶ30〜50代の犬猫飼育世帯、ペット専門店とOEM委託元のペットフード会社
収益モデル
①店頭販売=1,280円×年6,000袋=768万円。②EC定期便=2,400円×400世帯×12か月=1,152万円。③卸=760円×年1.5万袋=1,140万円。④OEM受託=1回8万円×年60回=480万円。
初期投資
初期1,150万円。小型凍結乾燥機780万円、包装機130万円、ペットフード安全法の届出と表示設計90万円、パッケージ開発150万円。
3年目想定年商
3年目年商3,540万円=店頭768万円+定期便1,152万円+卸1,140万円+OEM受託480万円。店頭は来場8,000名×0.75袋で6,000袋とし初稿の3万袋を8割減らした。
連携先・許認可
農林水産省のペットフード安全法届出窓口、県内の動物病院、ペット専門店チェーン、OEMを出すペットフード会社、包装資材メーカー、和歌山市EC構築補助金(30万円・1/2)
リスクと対策
乾燥機の稼働率が上がらないと固定費で赤字になる。人用果実の受託乾燥は営業許可と交差汚染管理で同一機の兼用が難しいため、他社ペットフードのOEM受託で年60バッチを埋める。効能効果を書けない前提でパッケージを設計する。
主要KPI
乾燥機の稼働率70%(年210バッチ)、EC定期便400世帯、6か月リピート率45%、店頭6,000袋
  1. STEP 1ペットフード安全法の届出を済ませ4SKUを試作する
  2. STEP 2釣堀2拠点と青空市場の物販棚で3か月テスト販売する
  3. STEP 3他社ペットフードのOEM受託で乾燥機の稼働率70%を確保
07

COMMUNITY SUPPORTED FISHERY

雑賀崎CSF 月額鮮魚便『とれたて便』

毎日200台が来て、名簿も取らずに帰している。それが最大の損失だ。

難易度 中 短期(〜1年)

青空市場に毎日来る200〜300台の来訪者をその場でLINE登録させ、月額前払いの鮮魚便に転換する。中身はふく養殖のマダイ、底びき網の多魚種、季節の足赤エビとハモで、下処理と急速凍結を施して発送する。同梱するのは漁師の名前・漁法・水揚げ日を刷ったカードで、これが北米CSFの中核価値そのもの。前払いなので運転資金が先に入り、欠品は案1の畜養水槽が吸収する。許可は魚介類販売業ではなく水産製品製造業を取得し、冷凍食品表示とアレルゲン表示を整える。

世界の潮流

北米のLocal Catch Networkには地域支援型漁業CSFが200超加盟。イリノイ発Sitka Salmon Sharesは漁業者20名がオーナーで会員5,000人超・従業員107名・年商750万ドル、ブルックリンのWild Alaskan Companyは年商610万ドル・従業員77名。

ターゲット
青空市場に通う和歌山市・大阪南部のリピート客、下処理が面倒で魚を避ける30〜40代の共働き世帯、関西の個人経営飲食店30店
収益モデル
①個人の月額便=6,800円×600世帯×12か月=4,896万円。②ライト隔月便=3,800円×300世帯×年6回=684万円。③飲食店の週次便=12,000円×30店×48週=1,728万円。
初期投資
初期2,400万円。専任3名の人件費1,500万円、急速凍結機400万円、包装機120万円、会員決済系150万円、資材と販促230万円。
3年目想定年商
3年目年商7,308万円=個人4,896万円+隔月684万円+飲食店1,728万円。粗利率33%で粗利2,412万円。会員600世帯・月次解約率5%・年間出荷1万440箱で再計算した。
連携先・許認可
雑賀崎漁協と漁業者53名(仕入契約)、ヤマト運輸のクール便、和歌山市保健所(水産製品製造業許可)、和歌山市EC構築補助金(30万円)、LINE決済事業者
リスクと対策
前払いを受けた以上、時化でも届ける義務が生じる。案1の畜養水槽と冷凍在庫で常時2週間分を確保し、欠品時はマダイと梅干加工品で代替する規定を会員規約に明記する。解約率は5%前提で新規獲得費を毎月予算化する。
主要KPI
有料会員600世帯、月次解約率5%以下、1箱粗利率33%以上、年間出荷1万440箱、LINE会員1万人
  1. STEP 1青空市場でQRを配り3か月で会員リスト1,000人を作る
  2. STEP 250世帯のβ販売で箱の中身・原価率・解約率を実測
  3. STEP 3唐尾に水産製品製造業許可を取り月1,000箱体制へ
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CERTIFIED TRACEABLE SEA BREAM

ASC認証マダイのロットID輸出

エサを売る会社だから、給餌記録が全部残る。それが認証の武器になる。

難易度 高 中期(1〜3年)

まずふく養殖の生簀数と年間出荷トン数をデューデリで実数確定する。試算は年産150トンを前提とし、うち3生簀・年30トンをASC認証枠に切り出す。給餌記録・投薬記録・へい死数を生簀ロットIDで一元管理し、飼料を自社で扱う強みを記録の完全性に変える。輸出は空輸8トン・冷凍15トンから始め、対米HACCP施設認定は既存加工場の改修実額で見積もる。EUのデジタル漁獲証明は養殖魚が対象外のため、EU向けは第三国承認施設の別ルートで進める。

世界の潮流

MSCラベル商品の小売価値は世界140億ドル(前年比8%増)で、英国・アイルランドだけで17億ポンド・18万9,900トン。欧米の量販店は認証を取引条件に置く。米国の日本食レストランは23,981軒に増え、日本の水産物輸出は2025年に4,231億円で最大市場は米国2,762億円。

ターゲット
ロサンゼルスとニューヨークの寿司店とその卸2社、台湾・シンガポールの日系スーパー、ASC調達方針を掲げる国内量販店とホテル
収益モデル
①生鮮空輸=FOB 2,800円/kg×年8トン=2,240万円。②冷凍フィレ=1,900円/kg×年15トン=2,850万円。③国内の認証プレミアム=既存販売分への+300円/kg×30トン=900万円。
初期投資
初期4,200万円。加工場の対米HACCP改修3,000万円、ASC審査450万円、ロットID管理380万円、ラベルと展示会370万円。
3年目想定年商
3年目年商5,990万円=空輸2,800円×8,000kg(2,240万円)+冷凍1,900円×15,000kg(2,850万円)+国内プレミアム300円×30,000kg(900万円)。
連携先・許認可
ASC認証審査機関、ジェトロ和歌山(伴走型輸出支援)、対米HACCP認定機関JFCO、輸出向けHACCP等対応施設整備事業(補助率1/2)、関空の生鮮混載業者
リスクと対策
認証を取っても販路が付かず費用倒れになる。審査申込と同時に米国の卸2社とLOIを交わし、初年度の認証枠を3生簀に限って固定費を抑える。冷凍フィレは米国側の受容価格を先に確認し、超える場合は空輸に絞る。
主要KPI
ASC認証3生簀・年30トン、3年目の輸出額5,090万円、ロットID追跡率100%、輸出先3か国以上
  1. STEP 1ふく養殖の生簀数と年間出荷量を実数確定し認証枠を決める
  2. STEP 23生簀で給餌・投薬記録を統一しASC審査を約4か月で受審
  3. STEP 3輸出向けHACCP施設整備事業(1/2補助)で加工場を改修
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MULTI-LAYER DAY TICKET FISHERY

釣堀紀州の年会員・大会・実食の多層収益化

英国の漁場は8つの財布から稼ぐ。入場料一本で売る時代は終わった。

難易度 低 短期(〜1年)

釣堀紀州の収益を入場料一本から多層へ組み替える。年会員は放流優待と平日優先枠に加え月例大会の無料出走を付け、既存料金は据え置いたまま新設オプションだけを課金対象にする。釣った魚をその場で刺身と唐揚げにする実食は飲食店営業許可を取り、アニサキス対策として生食提供は冷凍処理品に限る。インバウンド送迎は道路運送法の有償運送に当たるため二種免許事業者へ外注する。関空から釣堀紀州(広川町)は1時間15分で、雑賀崎の40〜50分とは別動線として設計する。

世界の潮流

世界のフィッシングツーリズム市場は2025年898億ドルから2035年2,527億ドルへ年10.9%成長。英国のデイチケット漁場は日券・年会員・釣座料・大会・売店・教室・駐車・タックル販売の8系統で稼ぎ、米国の海面レジャー釣りは2023年に2億400万トリップ・売上インパクト1,454億ドルを生んだ。

ターゲット
関西の釣り愛好家と年会員候補、関空経由の欧米豪・台湾の個人旅行者、和歌山下津港のクルーズ寄港客、企業研修と学校の団体、釣り初心者の親子
収益モデル
①年会員48,000円×100名=480万円。②釣座2,000円×4,000枠=800万円。③大会5,000円×480名=240万円。④実食2,500円×2,000名=500万円。⑤訪日パック28,000円×300名=840万円。
初期投資
初期1,180万円。簡易厨房と飲食店営業許可420万円、多言語予約サイト280万円、大会運営備品と什器240万円、冷凍庫と生食用処理設備240万円。
3年目想定年商
3年目の上乗せ年商2,860万円=年会員480万円+釣座800万円+大会240万円+実食500万円+訪日パック840万円。実食は来場8,000名の25%、パックは1日1名の稼働で置いた。
連携先・許認可
和歌山市観光協会(地域DMO)、和歌山下津港クルーズ受入協議会、和歌山市・広川町の保健所(飲食店営業許可)、二種免許の貸切バス事業者、着地型ツアーOTA
リスクと対策
値上げによる常連離れが最大の懸念。既存の日券価格は据え置き、課金は新設オプションに限る。送迎を自社ワゴンで行うと白タクに当たるため必ず二種免許事業者へ外注する。大会賞品は景品表示法の懸賞規制の範囲内に収める。
主要KPI
年会員100名、客単価13,750円→17,300円、実食利用率25%、外国人比率10%、大会年12回
  1. STEP 1飲食店営業許可と冷凍処理設備を整え実食提供を始める
  2. STEP 2多言語予約と釣果報告アプリを実装し年会員100名を募る
  3. STEP 3二種免許のバス事業者と組み訪日パックをDMOで販売
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PESCATURISMO PORT HUB

雑賀崎ペスカツーリズモと漁港常設拠点

毎日200台が1時間で帰る。滞在を3時間に伸ばせば単価は3倍になる。

難易度 高 長期(3年〜)

2024年4月施行の改正漁港漁場整備法『漁港施設等活用事業』で雑賀崎漁港の公共空地を最長30年借り、青空市場の真横に販売・調理・受付を兼ねた拠点を建てる。入場は無料のまま維持し、課金は上に積む。①水揚げ最前列の通訳ガイド枠、②遊漁船業登録を取った底びき網同乗ツアー、③その場でさばいて食べる調理体験の3層で、既に来ている年5〜7.5万台の滞在時間を1時間から3時間へ延ばす。想定津波12.1m・到達5〜10分に対応した高床と避難動線を設計条件に置く。

世界の潮流

ペスカツーリズモは1982年イタリア発祥、1992年にEUが職業漁船への観光客乗船を初めて制度化し、認可船は2015〜16年で約575隻。料金は1人40〜150ユーロで、サルデーニャのスティンティーノは7〜8時間100ユーロ。将来収入の60%を観光が占める計画の漁業者もいる。

ターゲット
青空市場に来る年5〜7.5万台の来訪者、関空経由の欧米豪・台湾の個人旅行者、和歌山市観光協会の路地歩き参加者、クルーズ寄港客
収益モデル
①通訳ガイド枠3,000円×20名×250日=1,500万円。②同乗ツアー18,000円×年600名=1,080万円。③さばいて食べる体験8,000円×年1,200名=960万円。④物販1,200円×年3万人=3,600万円。
初期投資
初期8,600万円。高床の拠点棟6,000万円、厨房と衛生900万円、遊漁船業登録と艤装700万円、多言語決済400万円、専任2名600万円。
3年目想定年商
3年目年商7,140万円=ガイド枠1,500万円+同乗ツアー1,080万円+調理体験960万円+物販3,600万円。体験合計6,800名は来訪12.5万人の5%、物販3万人は24%に当たる。
連携先・許認可
和歌山市(漁港管理者・推進計画策定)、雑賀崎漁協と漁業者53名、和歌山県の遊漁船業登録窓口、和歌山市観光協会(地域DMO)、水産庁の海業支援と漁港整備事業
リスクと対策
想定津波12.1m・到達5〜10分と瀬戸内海国立公園の特別地域規制が最大の制約。高床・避難動線を先に設計し景観協議を経てから着工する。8,600万円は10案で最大のため、短期案の収益が出てから着手する。
主要KPI
平均滞在1時間→3時間、1台あたり客単価0円→2,900円、体験年6,800名、漁港活用事業の認定取得
  1. STEP 1和歌山市に漁港施設等活用推進計画の策定を働きかける
  2. STEP 2キッチンカーと通訳ガイド枠で1年間の需要検証を行う
  3. STEP 3遊漁船業登録を取り漁業者5名と同乗ツアーを商品化する
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ALL HANDS SUSHI CREW

紀州クルー17 全社員寿司職人化計画

魚を扱える17名を、握れる17名へ。調理師免許で裏づけ、店を回す人的インフラを内製する

難易度 中 短期(〜1年) 寿司職人化プログラム

正社員12名とパート5名を寿司職人化する事業インフラ投資。社員は魚の入出荷・畜養・うろこ取りに日常従事し三枚おろしの実務力があるため、その上に酢飯の酢合わせと握りを載せる。まず3名を東京すしアカデミー株式会社の集中特訓コース(2ヶ月・週5日・総額968,000円税込)へ通学派遣し、次に外部講師を雑賀崎に招いて残る対象者を事業内訓練する。経費助成75%・賃金助成1,000円/人時。対外表示は調理師免許と食品衛生責任者に限り、自社発行の認定は社内技能等級として扱う。

世界の潮流

農林水産省が2025年11月28日公表した海外の日本食レストランは18万1,000店。中南米約1万5,300店・中東約1,600店が各2割増。OysterLink集計で米国の寿司職人平均年収は58,909米ドル。なお同省の日本食料理人調理技能認定は海外の外国人料理人向けで国内社員は対象外のため、当社は調理師免許で担保する。

ターゲット
対象は雇用保険被保険者の正社員12名と週20時間以上のパート2名の計14名。残る3名は自己負担で同一訓練。成果の受け手は店舗来店客と関西圏の企業。
収益モデル
単体収益は二つ。出張寿司体験=出張料5万円+7,000円×参加人数+10名毎に職人2.5万円(東京すし学校の公開価格準拠)。釣堀紀州の握り体験=3,000円×来場者数。粗利は食材・移動・職人拘束費を控除して算定する。
初期投資
720万円(助成330万円は後払い)。通学派遣3名290万円、宿泊交通90万円、外部講師・教材70万円、代替要員120万円、生食用設備150万円。
3年目想定年商
3年目年商790万円。出張寿司体験21.5万円×20回=430万円、握り体験3,000円×1,200名=360万円。変動費238万円を引いた粗利552万円。採用回避効果は損益に計上しない。
連携先・許認可
東京すしアカデミー株式会社、厚生労働省 人材開発支援助成金 事業展開等リスキリング支援コース、和歌山労働局、和歌山県(調理師試験)、和歌山商工会議所、認定経営革新等支援機関。
リスクと対策
eラーニング単独は賃金助成対象外で経費助成も1人15万円に圧縮されるため通学制を主軸とする。訓練中の釣堀業務はパート増員で補い人件費120万円を計上済。支給申請は訓練終了翌日から2か月以内。
主要KPI
対象者14名の修了率100%、調理師免許取得3名、食品衛生責任者5名、助成金受給330万円、出張寿司体験20回/年
  1. STEP 1和歌山労働局へ事業展開等実施計画と訓練実施計画届を訓練開始1か月前までに提出
  2. STEP 2社員3名を東京すしアカデミーへ2ヶ月通学派遣、代替要員をパートで補充
  3. STEP 3和歌山県調理師試験の受験資格を県に確認し、対象者へ食品衛生責任者講習を受講
寿司職人化プログラムの全体像。eラーニング単独は賃金助成の対象外のため、通学派遣を主軸に置く。
図9寿司職人化プログラムの全体像。eラーニング単独は賃金助成の対象外のため、通学派遣を主軸に置く。
魚を捌ける会社が、握れる会社になる。技能はゼロから積むわけではない。
図10魚を捌ける会社が、握れる会社になる。技能はゼロから積むわけではない。
II

TURNING TRAFFIC INTO REVENUE

来ている人から受け取る

関空40分の立地と、日々200台の来訪を収益に変える13件

集客は済んでいる。雑賀崎には毎日200台から300台が来る。1台1.5人で換算すれば、一日375人が港に立っている計算になる。それが1時間で帰る。関西国際空港から40分から50分という距離も、条件としてはすでに揃っている。足りないのは、来た人が金を落とす先と、また来る理由だ。この13件はその二つを作る。自社の鯛を釣ってその場でさばいて食べる半日22,000円、生簀まで25分の船で神経〆を見せる90分12,000円。ここへ寿司の3案が加わる。12日間の基礎技能講座、昼だけの海鮮丼食堂、カウンター10席の寿司ランチ。体験から食事まで、受け皿の幅を広げる。

人はすでに港に来ている。要るのは新しい集客ではなく、滞在を1時間から3時間へ伸ばす受け皿である。

提案 12 — 24/全13件

鮮魚を売るか、時間を売るか。同じ来訪者でも単価は桁が変わる。
図11鮮魚を売るか、時間を売るか。同じ来訪者でも単価は桁が変わる。
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CATCH AND COOK KISHU

釣堀紀州キャッチ&クック関空便

関空から40分。自社の鯛を釣って、その場でさばいて食べる半日22,000円

難易度 低 短期(〜1年)

雑賀崎事務所を起点に、広川町の自社釣堀「釣堀紀州」を英語・中国語対応の半日商品にする。10時集合、釣り2.5時間、自社エサ「ぷくスぺ」使用、釣った鯛は提案7と共用する調理室で刺身と塩焼きにして提供し、15時前に解散して青空市場へ流す。送迎は自社白ナンバーを使わず貸切バス事業者へ外注し1便2万円を原価計上する。和歌山県に地域限定旅行業を登録して旅行業務取扱管理者1名を選任し、渡船は海上運送法の旅客不定期航路事業届出と船長の特定操縦免許で運航する。

世界の潮流

世界のフィッシングツーリズム市場は2025年898億ドル、2035年2,527億ドル(CAGR10.9%)。三重県紀北町の株式会社ひろは外国人向け海上釣堀ツアーを日英中対応で開業2年間無事故運営している。2025年3月の省令改正で外国人のまき餌釣りが解禁された。

ターゲット
関空発着の欧米豪・台湾のFIT2〜4名グループと、和歌山市内に宿泊する家族客。確実に釣れる体験を求める釣り初心者層
収益モデル
単価22,000円×1日平均6名×年170日=2,244万円。内訳は釣り料8,000円+調理6,000円+ガイド4,000円+道具2,000円+送迎2,000円。送迎外注2万円/便と和歌山市釣堀の受託料を原価に計上する
初期投資
1,300万円。調理室改修600万、レンタルタックル20式150万、予約SaaSとOTA連携60万、多言語制作190万、旅行業登録・保険・許認可300万
3年目想定年商
3年目2,244万円=22,000円×6名×170日。初年度は3名×120日で792万円、2年目は4.5名×150日で1,485万円と段階的に上げる
連携先・許認可
和歌山市保健所(飲食店営業許可)、和歌山県(地域限定旅行業登録)、近畿運輸局(旅客不定期航路事業届出)、貸切バス事業者、GetYourGuideとKKday
リスクと対策
冬季紀伊水道の荒天欠航が月5〜8日発生する。稼働日を年170日で計算し、前日18時に催行判定して提案7のさばき方教室へ振り替え、返金率を5%以下に抑える
主要KPI
催行率85%、1日平均6名、外国人比率60%、Googleクチコミ4.6、青空市場への送客率50%
  1. STEP 1和歌山県に地域限定旅行業を登録し取扱管理者を選任する
  2. STEP 2雑賀崎事務所に調理室を設け飲食店営業許可を取得する
  3. STEP 3貸切バス事業者と送迎委託契約を結び週3便で試験運行する
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SEA CAGE CRUISE AND IKEJIME

ふく養殖生簀クルーズ&神経〆道場

自社の生簀まで25分。育てた鯛を目の前で神経〆する90分12,000円

難易度 中 中期(1〜3年)

他人の漁船に頼るペスカツーリズモをやめ、自社船・自社免許・6時15分始業の体制を核に組み替える。合同会社ふく養殖のマダイ生簀を巡る90分の海上ツアーで、雑賀崎事務所を発ち、給餌を見せ、水中カメラの映像を船上モニタに流し、その場で1尾を活〆・神経〆して氷締めまで実演し真空パックで持ち帰らせる。近畿運輸局へ旅客不定期航路事業を届け出て旅客定員の検査を受け、船長は特定操縦免許を取得する。漁協船への同乗は年20便の限定オプションに留める。

世界の潮流

ノルウェーでは沿岸約1,000の養殖場が水中カメラでバイオマスを推定し給餌を最適化する。スコットランドのオーバンでは養殖場と観光船が共存し、ギリシャでは生簀の潜水見学が商品化された。世界のフィッシングツーリズム市場は2025年898億ドルから2035年2,527億ドルへ拡大する。

ターゲット
関空・大阪から来る欧米豪の体験志向FIT、水産系の企業研修と大学ゼミ、釣堀紀州のリピーター客と地元の親子
収益モデル
12,000円×1便8名×年120便=1,152万円。1便の原価は船長・乗組員2名で2.4万円+燃料5千円+実演魚2千円=3.1万円、粗利率68%。真空パック1,500円のアップセルを重ねる
初期投資
1,150万円。旅客搭載可能な中古船の取得と復原性・区画改修650万、救命設備200万、水中カメラとモニタ150万、届出と保険150万
3年目想定年商
3年目1,152万円=12,000円×8名×年120便。初年度は年40便・1便5名で240万円、2年目は80便・7名で672万円と便数と乗船数を段階的に積み上げる
連携先・許認可
近畿運輸局(旅客不定期航路事業届出)、日本小型船舶検査機構、合同会社ふく養殖、雑賀崎漁協(航路と係留の調整)、和歌山市観光協会
リスクと対策
海難と船酔いが最大リスク。旅客は検査証書の定員内かつ1便8名までに抑え、風速7m超は前日18時に欠航判定し、対人3億円の保険を付して荒天時は加工体験へ振り替える
主要KPI
年120便、1便平均8名(稼働率67%)、無事故継続、持ち帰りパック購入率50%、リピート率15%
  1. STEP 1近畿運輸局へ旅客不定期航路事業を届け出て旅客定員の検査を取る
  2. STEP 2船長2名に特定操縦免許を取得させ救命設備を整備する
  3. STEP 3ふく養殖の生簀に見学動線と給餌デモの手順書を整備する
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BYCATCH BUYING LINE

雑賀崎未利用魚バイイングライン

売れ残る小型魚を1kg200円で全量買う。年30トンを観光商品の原料に変える

難易度 中 短期(〜1年)

青空市場は約1時間で終わり、売れ残った小型魚や規格外魚は漁師が持ち帰るか廃棄される。これを紀州が閉場後に1kg200円で定額買い取り、雑賀崎事務所の加工室でフライ用フィレ、干物、あら出汁へ一次加工し、提案4のキッチンカー、提案5の土産、提案7の教室、提案10の定期便に原料供給する。有料の買い方ガイドは単体事業から降ろし、提案1の参加者向け無償オプションに格下げする。漁協にとっては値の付かない魚に初めて値が付く。

世界の潮流

アイスランド・オーシャンクラスターの100% Fishはタラ1尾の価値を約12ドルから最大5,000ドルへ引き上げ、利用率95%・参画約70社に達した。世界では水揚げの最大35%が廃棄され、魚サイレージ市場は2025年9.41億ドルから2035年24.85億ドルへ伸びる。

ターゲット
直接の顧客は自社の飲食・物販・体験部門と県内の量販店・給食事業者。供給側は雑賀崎漁協の底びき網漁業者46名
収益モデル
買取200円/kg×年30トン=600万円の原料を、歩留55%=16.5トンのフィレ・干物・出汁に加工し1kg平均1,800円で販売=2,970万円。うち外販1,500万円、残り1,470万円は社内原価振替
初期投資
800万円。加工室の給排水・二槽シンク・空調450万、急速冷凍機200万(ものづくり補助金2/3を申請)、真空包装機と冷凍保管庫150万
3年目想定年商
3年目の外販は1,500万円。初年度は買取10トン・外販400万円、2年目20トン・900万円。社内供給分は原価振替とし売上に二重計上しない
連携先・許認可
雑賀崎漁業協同組合(組合長 濱田光男氏)と底びき網漁業者46名、和歌山市保健所、ものづくり補助金、県内量販店と学校給食事業者
リスクと対策
原料が日ごとに不定量・多魚種で歩留が読めない。加工レシピを5系統に絞り、量が出ない日は自社養殖マダイと畜養在庫で埋めて加工室の稼働率70%を維持する
主要KPI
年間買取30トン、歩留55%、加工室稼働率70%、外販1,500万円、漁業者への支払総額600万円
  1. STEP 1漁協と閉場後の残量買取単価と引取時刻を協定書で取り決める
  2. STEP 2加工室で魚介類販売業と食品製造業の営業許可を取得する
  3. STEP 3県内量販店2社に干物とフライ用フィレを試験納入する
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HAMA FRY TEST TRUCK

雑賀崎浜あげキッチンカー検証1台

まず中古1台550万円。売上ではなく購入率と滞在時間を測る検証装置にする

難易度 低 短期(〜1年)

常設棟を建てる前の需要検証装置として中古キッチンカーを1台だけ投入する。冬15時・夏19時の開場に合わせ、足赤エビのかき揚げ600円、じゃこえび唐揚げ500円、あら汁300円の3品に絞り、原料は提案3で買い取った魚を使う。生食は扱わず加熱調理に限定して露店と競合しない。市場が休みの火曜・土曜は和歌浦や番所庭園のイベントへ回す。最大の目的は売上ではなく、来訪台数・同乗人数・購入率・滞在時間を150日分実測することにある。

世界の潮流

米シアトルのパイク・プレイス・マーケットは年約1,000万人が訪れ2023年売上2,630万ドル。2026年1月開業の新シドニー・フィッシュマーケットは総工費8億豪ドルで飲食・物販40店を配し年600万人を見込む。日本は2021年6月の食品衛生法改正でキッチンカーの自動車営業が一本化された。

ターゲット
青空市場に来る1日250台・実勢同乗1.5人=約375人のうち、その場で食べたい国内観光客と地元ファミリー
収益モデル
375人×購入率7%=26人×客単価1,100円=2.9万円/日×年150日=430万円。原価率30%、パート1名の日当1.2万円を計上して営業利益率は約15%にとどまる
初期投資
550万円。中古キッチンカー1台の改装380万、フライヤーと冷凍設備100万、キャッシュレス端末と幟70万
3年目想定年商
初年度430万円=2.9万円×150日。購入率10%・単価1,300円まで上がれば年720万円で、この水準に達した時点で2台目と常設化を判断する
連携先・許認可
和歌山市(漁港管理者の占用許可)、和歌山市保健所(自動車営業許可とHACCP)、雑賀崎漁協と露店20軒、和歌浦のイベント主催者
リスクと対策
露店と客を奪い合う懸念がある。生の刺身は扱わず加熱品に限定し、原料は提案3で漁師から買い取った魚を使うため、売れば売るほど漁師の手取りが増える構造にする
主要KPI
購入率7%以上、客単価1,100円、原価率30%以下、実測データ150日分、露店由来原料比率60%
  1. STEP 1和歌山市に漁港区域の占用許可を申請し自動車営業許可を取得する
  2. STEP 2来訪台数・同乗人数・購入率・滞在時間を毎営業日記録する
  3. STEP 3火曜と土曜の振替先を和歌浦と番所庭園のイベントに固定する
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TAX FREE COASTAL PANTRY

紀州コンサーヴァ免税土産ライン

生魚は持ち帰れない。訪日客8,000人に単価2,500円の常温缶を売る

難易度 低 中期(1〜3年)

コンテナ新設という先行投資をやめ、既存の釣堀紀州売店と越境ECで需要を先に検証する。SKUは足赤エビのオリーブオイル漬け缶1,800円、ハモの梅醤油煮缶1,600円、南高梅の梅干1,000〜2,800円の3系統に絞り、製造は県内の缶詰受託工場へ一本化して自社加工と混在させない。2026年11月のリファンド方式に対応したPOSとAlipay・WeChat Payを先行導入する。雑賀崎での常設店化は提案6の推進計画が動いた段階で初めて判断する。

世界の潮流

世界のティンドフィッシュ市場は2025年144.5億ドルから2031年195.6億ドルへ拡大し、米国のプレミアム帯は2024年に前年比14.3%成長、1缶8〜25ドルで流通する。米ブランドFishwifeは2020年比9,900%成長。日本は2026年11月に免税がリファンド方式へ移行する。

ターゲット
雑賀崎と釣堀紀州を訪れる訪日客(初年度実数8,000人想定)、和歌山土産を探す国内観光客、台湾と米国の越境EC購入者
収益モデル
訪日客8,000人×購入率30%×単価2,500円=600万円が初年度。国内土産客とShopee台湾・Amazon米国のECを積んで3年目1,500万円。缶詰の粗利率50%、梅干45%
初期投資
300万円。缶詰3種の委託製造初回ロット150万、免税対応POSと多言語決済80万、多言語ラベルとEC構築70万(市補助30万を充当)
3年目想定年商
初年度600万円=8,000人×30%×2,500円。2年目は訪日客12,000人とECで1,000万円、3年目1,500万円。缶詰は月販300個から始める
連携先・許認可
県内の缶詰・レトルト受託工場、税務署(免税店許可)、Shopee台湾とAmazon米国、和歌山市(常設化時は漁港占用許可・建築確認・自然公園法許可が必須)
リスクと対策
2026年11月のリファンド方式移行で手続が煩雑化し購買が鈍る。出国90日以内の要件を三言語で掲示し、免税なしでも買える1,000円台のSKUを半数以上そろえる
主要KPI
訪日客の購入率30%、客単価2,500円、缶詰の月販300個、SKU12以内、在庫回転8回/年
  1. STEP 1缶詰3種を県内工場に委託製造し釣堀紀州売店で試験販売する
  2. STEP 2免税店許可を取得しリファンド方式対応POSを先行導入する
  3. STEP 3Shopee台湾とAmazon米国に出品し越境ECの反応を測定する
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HARBOR PLANNING SEAT

雑賀崎海業協議会 事務局ポジション

4.2億円の箱は建てない。全国2地区しかない計画策定の席を1,500万で取る

難易度 高 長期(3年〜)

自社単独で4.2億円を投じる開発を捨て、和歌山市・雑賀崎漁協・地元事業者による「雑賀崎海業推進協議会」を紀州が発起して事務局を担う。自社負担は来訪台数・同乗人数・消費額の実態調査、漁港施設等活用推進計画の素案作成、そして駐車と案内所の仮設社会実験の3点に限定する。本体施設の整備は和歌山市の公共投資を前提に置き、紀州は将来の運営権者およびテナント筆頭候補という位置だけを確実に押さえる。

世界の潮流

オーストラリアのシドニー・フィッシュマーケットは総工費8億豪ドルの新市場を2026年1月に開業し年600万人を見込むが、投資主体はNSW州政府で民間は運営に徹する。米シアトルのパイク・プレイス・マーケットも公設市場を非営利法人が運営し年約1,000万人を集める。箱は公共、運営は民間が世界標準である。

ターゲット
和歌山市の漁港管理担当と水産振興課、雑賀崎漁協理事会、雑賀崎自治会、和歌山商工会議所と地元金融機関
収益モデル
調査・計画策定の受託料300万円/年に加え、仮設社会実験の有料駐車500円×80台×60日=240万円。計画が認定されれば提案1〜10を漁港内で最長30年展開できる
初期投資
1,500万円。実態調査と計画素案の外部委託700万、仮設駐車場の整備と警備500万、案内サインと多言語掲示300万
3年目想定年商
3年目の直接収入は540万円と小さい。ただし推進計画が認定されれば提案1〜10が漁港内で30年占用でき、事業全体の存立基盤そのものを確保する
連携先・許認可
和歌山市(漁港管理者)、雑賀崎漁協、雑賀崎自治会、水産庁の海業支援パッケージ、和歌山商工会議所、環境省近畿地方環境事務所
リスクと対策
計画策定に数年かかり、途中で自治会や漁協の反対が出れば全て止まる。無料駐車からの転換は反発を招くため、まず60日の社会実験で価格と受入率を測ってから本申請に進む
主要KPI
12か月の実測データ取得、協議会設立と事務局受託、仮設駐車の受入率60%、推進計画素案の提出
  1. STEP 1来訪台数と消費額を12か月実測し和歌山市へ報告書を提出する
  2. STEP 2市・漁協・自治会と海業推進協議会を設立し事務局を受託する
  3. STEP 3駐車と案内所の仮設社会実験を60日行い占用条件を検証する
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FILLET SCHOOL FOR SCHOOLS

雑賀崎さばき方教室 平日昼の教育旅行枠

講師は釣堀部員でなく専任パート2名。当社初の女性採用をここから出す

難易度 中 中期(1〜3年)

提案1と同じ雑賀崎事務所の調理室を共用し、施設本体は提案1で計上済みとして重複投資をしない。90分でマダイ1尾を三枚におろし刺身と兜煮にする基本コース8,000円、握りまで進む上級コース11,000円。主軸は平日昼の教育旅行と企業研修に置き、土日は提案1の釣り客が釣る・さばく・握るの連続商品として流入する。講師は6時15分始業の釣堀事業部からの流用をやめ、教室専任パート2名を新規採用して当社初の女性社員採用枠とする。

世界の潮流

訪日客向け寿司づくり体験は東京すしアカデミーが1人7,500円、六本木の高価格帯コースは13,200円から。Tokyo Sushi-Making Tourは2013年の創業以来7,000名超の外国人を受け入れた。訪日消費に占める買物代は2025年に27.0%へ低下し、資金は体験へ移っている。

ターゲット
関西の中学・高校の教育旅行団体、企業研修、和歌山市と大阪に宿泊する家族客、料理人志望の若手と主婦層
収益モデル
8,000円×平均5名×1.2回/日×年150日=720万円、上級コース11,000円が3割混ざり年880万円。食材原価1,000円と専任パート2名の年人件費480万円を原価に計上する
初期投資
900万円。調理台8席と包丁・什器250万、活魚水槽と製氷機200万、専任パート2名の初年度人件費と研修300万、多言語教材と傷害保険150万
3年目想定年商
3年目880万円は実勢平均5名で計算した数値。初年度は3名×1回×100日で240万円、2年目は4名×1.1回×130日で458万円と積み上げる
連携先・許認可
和歌山市保健所(魚介類販売業・飲食店営業許可とHACCP)、修学旅行エージェント、和歌山市観光協会、傷害保険会社、合同会社ふく養殖
リスクと対策
生食の食中毒と刃物事故が最大リスク。提供魚は自社養殖マダイと冷凍処理済みに限定してアニサキスを断ち、中高生は6名に講師1名を付け、全参加者に傷害保険を付保する
主要KPI
年間受講900名、教育旅行比率50%、1回平均5名、上級コース比率30%、事故ゼロ、女性社員2名採用
  1. STEP 1教室専任パート2名を採用し食品衛生責任者資格を取得させる
  2. STEP 2修学旅行エージェント3社に平日昼の団体枠を先行販売する
  3. STEP 3刃物使用時の引率比率と傷害保険の運用規程を文書化する
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SLOPE VILLAGE RORBU STAY

雑賀崎ロルブー 一棟貸し1棟検証

まず1棟1,200万円。泊まる理由が本当に売れるかを12か月かけて測る

難易度 高 長期(3年〜)

2棟同時開業をやめ、標高20m以上かつ接道が取れる空き家を1棟だけ借り上げ、簡易改装1,200万円で12か月の実需検証を行う。運営は和歌山市内の宿泊事業者へ委託して売上の22%を支払い、紀州は魚と体験の供給に徹する。1棟4名・素泊まり48,000円。宿泊者は提案2の生簀クルーズ、提案7のさばき方教室、翌朝の青空市場買い付けを優先予約でき、キッチンに炭火と包丁を備えて自分で買った魚をその場で焼ける。

世界の潮流

ノルウェーのロフォーテン諸島は漁師小屋rorbuを宿へ転用し、商業宿泊618,902泊、全就業者の19%が観光に従事する。スペインのサンセバスチャンは2024年に宿泊1,687,902泊・平均滞在1.91泊を記録し、食で滞在日数を延ばす構造をつくった。

ターゲット
欧米豪の2〜4名グループと国内の高付加価値層。1回100万円超を使う訪日客59.0万人層の一泊需要を狙う
収益モデル
48,000円×1棟×365日×稼働40%=701万円。変動費はOTA手数料15%、運営委託22%、清掃リネン8,000円/泊。3年目は2棟1,402万円+体験上乗せ2万円×175泊
初期投資
1,200万円。空き家1棟の簡易改装700万、家具寝具200万、消防設備と旅館業許可対応200万、接道と用途変更の是正費100万
3年目想定年商
3年目1,752万円=2棟稼働40%の宿泊1,402万円+体験同時購入率60%の上乗せ350万円。初年度は1棟稼働30%で526万円にとどまる
連携先・許認可
雑賀崎の空き家所有者と地元自治会、和歌山市(旅館業許可と空き家活用補助)、消防署、市内の宿泊運営事業者、Booking.comとAirbnb
リスクと対策
想定津波12.1m・到達5〜10分の地区であり、標高20m以上の物件のみを選び多言語の避難掲示と夜間点呼を必須にする。接道と用途変更の是正費は契約前に建築士調査で確定させる
主要KPI
稼働率40%、1泊48,000円、外国人比率70%、体験同時購入率60%、平均滞在1.4泊
  1. STEP 1標高20m以上で接道の取れる空き家1棟を10年定期借家で確保する
  2. STEP 2旅館業法の簡易宿所営業許可と消防法令適合通知書を取得する
  3. STEP 3市内の宿泊事業者へ運営を委託し12か月の稼働率を検証する
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NIGHT MARKET AND CRUISE CALLS

雑賀崎ナイトマーケットとクルーズ受注

夏19時開場という弱点を、月2回の夜市と年8寄港の興行に変える

難易度 中 短期(〜1年)

二本立ての興行事業である。第一に和歌山下津港のクルーズ寄港日に、バス30分の雑賀崎へ運ぶ半日オプショナルツアーを1人12,000円で船社ランドオペレーターへ卸す。寄港日が火曜・土曜で青空市場が休みの場合は釣堀紀州とさばき方体験の代替商品へ自動で差し替える。第二に5月中旬から10月の月2回の金曜夜、照明・音響と出店20区画のナイトマーケットを開く。旅行サービス手配業を登録し、バスは貸切バス事業者へ委託する。

世界の潮流

イタリアのアマルフィ海岸13町は2023年に観光客564,981人(2019年比9%増)を受けオーバーツーリズムが社会問題化した。一方ノルウェーのロフォーテン諸島はクルーズ上陸約30万人を含む年約100万人を受け入れ観光就業19%に達した。量ではなく寄港日と季節に絞る興行が要る。

ターゲット
和歌山下津港に寄港するクルーズ客と船社ランドオペレーター、夏の夜に出かける和歌山市と大阪南部の家族連れ
収益モデル
クルーズは12,000円×60名×年8寄港=576万円(バス委託と食材で原価率45%)。夜市は自社飲食40万円+出店料1万円×20区画=60万円/回×年12回=720万円。合計1,296万円
初期投資
620万円。移動式照明・発電機・音響250万、テント20張と什器150万、多言語サインと誘導表示70万、警備と保険150万
3年目想定年商
3年目1,296万円=クルーズ576万円+夜市720万円。初年度はクルーズ4寄港・夜市6回で648万円、2年目は6寄港・10回で1,032万円と実績に応じ上げる
連携先・許認可
和歌山市観光課とクルーズ誘致協議会、船社ランドオペレーター、貸切バス事業者、雑賀崎自治会、和歌山県警(道路使用許可)、露店20軒
リスクと対策
寄港キャンセルと荒天が読めない。寄港ツアーは最少催行30名で船社と事前確定し、夜市は前日15時判定・雨天中止とし、警備と電源は都度発注にして固定費を持たない
主要KPI
年8寄港・1寄港60名、夜市年12回・自社売上60万円/回、夜市来場1,000人、出店充足率100%
  1. STEP 1寄港予定表と青空市場の開催日を突合した年間カレンダーを作る
  2. STEP 2旅行サービス手配業を登録し貸切バス事業者と委託契約を結ぶ
  3. STEP 3自治会と県警に騒音・駐車・道路使用のルールを協定化する
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SAIKAZAKI PASS AND FISH SUBSCRIPTION

雑賀崎パスとマダイ定期便

毎日375人が集まる場でLINE登録を取り、月6,800円の定期便に変える

難易度 中 中期(1〜3年)

青空市場は毎日約375人の見込み客が物理的に集まる場所である。QR一枚でLINE会員を取り、二つの出口へ流す。一つは提案1〜9を三言語で束ねる予約サイト「雑賀崎パス」で、これは自社事業の販売窓口であるため内部手数料は売上に計上しない。もう一つはふく養殖のマダイと底びき多魚種を組み合わせた月額6,800円の冷凍定期便で、会員には水揚げ日・生簀番号・給餌記録をIDで開示し、垂直統合そのものを価格プレミアムに変える。

世界の潮流

北米のLocal Catch Networkには200超のCSF(地域支援型漁業)が加盟する。Sitka Salmon Sharesは会員5,000人超・従業員107名で年商750万ドル、Wild Alaskan Companyは年商610万ドル・従業員77名。いずれも漁師の顔と価格の透明性を価値の中心に置いている。

ターゲット
青空市場の地元リピーターと関西圏の食通、釣堀紀州の既存顧客、和歌山出身の首都圏・関西圏在住者
収益モデル
6,800円×会員420人×12か月=3,427万円(月次解約率5%の基本ケース)。原価は魚2,400円+クール便1,200円+資材400円で粗利率41%、出荷担当2名600万円を別途計上
初期投資
1,000万円。予約サイトとLINE連携250万、冷凍保管庫と梱包資材350万、生簀履歴の開示DB250万、初年度の広告150万
3年目想定年商
3年目は解約率5%で会員420人・3,427万円、解約率3%まで下げれば600人・4,896万円。初年度は会員150人1,224万円、2年目300人2,448万円
連携先・許認可
合同会社ふく養殖(生簀番号と給餌記録)、雑賀崎漁協と底びき網漁業者46名、ヤマト運輸クール便、和歌山市ビジネスチャンス創出支援補助金のEC枠30万円
リスクと対策
食品サブスクの実勢解約率は月5〜10%で、5%なら会員は14か月で半減する。毎月魚種を変えレシピ動画を同梱し、釣堀紀州の割引券を付けて解約率5%を上限に管理する
主要KPI
LINE会員3,000人、定期便会員420人、月次解約率5%以下、予約サイト経由比率60%、粗利率41%
  1. STEP 1青空市場にQR看板を設置しLINE会員1,000人を先に集める
  2. STEP 2三言語の予約サイトを構築し提案1〜9の在庫を一元管理する
  3. STEP 3出荷担当2名を採用しマダイ定期便を既存顧客200人へ先行案内
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SAIKAZAKI SUSHI BASICS PROGRAM

雑賀崎12日間 寿司基礎技能プログラム

12日で職人にはなれない。10貫を衛生基準どおりに握って出せる、その一点に到達させる

難易度 高 中期(1〜3年) 寿司職人化プログラム

東京すしアカデミー株式会社等と提携し、雑賀崎事務所を用途変更した常設実習室で12日間の講座を開講する。到達水準は「定番10貫を食品衛生基準どおりに握り、5魚種を三枚におろせる」と明示し、職人になれるとは謳わない。出席率80%と実技試験合格で修了証を交付。受講料は前受金処理とし中途解約の返金規定を約款に定める。就職斡旋は職業紹介許可の要否確認まで行わず、自社社員分は助成金充当で売上計上しない。

世界の潮流

東京すしアカデミー株式会社の築地校は5週間25日間で880,000円、1週17.6万円が相場。東京すし学校の握り専門コースは5日135,000円。2024年5月6日開校の関西すし学院は大阪中央卸売市場から徒歩5分の立地で2ヶ月825,000円を成立させ、出席率と実技試験で修了証を交付している。

ターゲット
受講生は飲食店の開業・第二創業を考える国内20〜50代と、日本での職業訓練を求める滞在資格保有の外国人。共催相手は雑賀崎漁業協同組合。
収益モデル
受講料=35万円×1期定員12名×年4期。半日体験=12,000円×20名×年20回。変動費は講師派遣5万円/日×12日×4期と実習魚5,000円/人日。自社社員分は助成金充当で売上に計上しない。
初期投資
1,250万円。用途変更と確認申請90万円、給排水・グリストラップ・換気430万円、実習台12席と冷蔵設備480万円、多言語教材と募集広告250万円。
3年目想定年商
3年目年商1,600万円=受講料35万円×8名×4期1,120万円+半日体験12,000円×400名480万円。変動費552万円で粗利1,048万円。初年度は4名/期で800万円。
連携先・許認可
東京すしアカデミー株式会社、関西すし学院、雑賀崎漁業協同組合、和歌山市保健所生活保健課、漁港管理者(和歌山県・和歌山市)、わかやま産業振興財団、和歌山商工会議所。
リスクと対策
岸壁での実習・生食提供は不可のため常設厨房に一本化し、漁港区域の使用は漁港施設等活用事業か占用許可の可否を漁港管理者に照会する。募集・集金・食品提供の責任は当社が負い漁協に赤字責任を負わせない。
主要KPI
年4期・修了者32名、出席率80%以上の修了率85%、実技試験合格率80%、漁協への魚代支払い年312万円、体験参加400名
  1. STEP 1東京すしアカデミー株式会社へ提携打診し12日間カリキュラムを共同設計
  2. STEP 2雑賀崎漁業協同組合へ年312万円の魚代支払いと来客増の試算を提示
  3. STEP 3和歌山市保健所で飲食店営業許可を取得し食品衛生責任者を選任、第1期開講
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NOON HARBOR SELF DONBURI

雑賀崎ひるどきセルフ海鮮丼食堂

青空市場が開くのは夕方。昼の雑賀崎は空いている。その空白を昼だけの海鮮丼で埋める

難易度 中 中期(1〜3年) 寿司職人化プログラム

雑賀崎の空き倉庫を改装し、28席の店舗で11時〜15時限定のセルフ盛り海鮮丼を運営する。1杯完結型でおかわりは700円の有料制とし原価率38%に抑える。生魚は全て50g小分けトレーで飛沫ガード付き氷冷ショーケースに並べ、魚体温度10℃以下・提供2時間以内で全量入替、トングは30分毎に交換。生魚コーナーにはスタッフ1名を常駐。未利用魚・規格外魚・大漁魚を主力に使い、休漁日はふく養殖のマダイと-20℃冷凍在庫で5魚種を保証する。

世界の潮流

川越総合地方卸売市場内の「漁港食堂」は客が自分で盛る海鮮丼をランチ60分制2,750円で提供し、株式会社イートウイングは2026年4月23日に横浜鶴見へ「漁港食堂 三方」を開業。県内は黒潮市場2,200円、とれとれ市場1,600〜3,990円。箕島漁港「新鮮市場浜のうたせ」は2022年に約27万人が来場。

ターゲット
青空市場に日々200〜300台で訪れる県内・大阪のマイカー客と、和歌浦・番所庭園・友ヶ島を巡る昼帯の観光バス・家族連れ。
収益モデル
年商=客単価3,100円×28席×回転1.8回×280日。内訳は丼2,800円+おかわり700円×30%+ドリンク150円。原価率38%・人件費率31%(新規採用の社員2名とパート3名)・営業利益率7.5%。
初期投資
2,600万円。内装・厨房1,600万円(氷冷ショーケース・-20℃冷凍庫含む)、用途変更と給排水500万円、保証金・駐車場25台・広告500万円
3年目想定年商
3年目年商4,375万円=3,100円×28席×1.8回転×280日。営業利益率7.5%で328万円。初年度は1.2回転で2,916万円、2年目1.5回転で3,646万円。
連携先・許認可
和歌山市保健所生活保健課、雑賀崎漁業協同組合、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(新事業進出枠)、日本政策金融公庫、和歌山商工会議所、和歌山市消防局。
リスクと対策
セルフ提供は保健所判断で不可となり得るため、その場合はスタッフ盛付へ切替。補助率1/2・上限2,500万円は精算払いのため2,600万円全額のつなぎ融資を先に確定させる。生食の持ち帰りは行わない。
主要KPI
日商15.6万円、回転1.8回、原価率38%以下、温度記録欠測ゼロ、食中毒0件、給与総額年平均+3.5%以上
  1. STEP 1開業前3か月、ランチ帯の通過台数を平日休日各12日実測し需要根拠を作る
  2. STEP 2新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の新事業進出枠へ申請、つなぎ資金を公庫で確保
  3. STEP 3和歌山市保健所とセルフ提供の可否を協議し、HACCP計画と防火管理者を整備
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TEN SEATS OCEAN COUNTER

雑賀崎カウンター10席の寿司ランチ

今朝の底引き網を、調理師免許を持つ職人が10席のカウンターで目の前で握る

難易度 高 中期(1〜3年) 寿司職人化プログラム

C棟と同一敷地の別区画にカウンター10席を設け、完全予約制・90分・1日2部制の寿司ランチを提供する。握るのは調理師免許を持つ自社職人2名で、当日朝の水揚げ見学と三枚おろし実演を含む体験型コースとして12,000円を設定。厨房・許可はC棟と分離し、飲食店営業許可と食品衛生責任者を各1件別に取得する。人員はD専任で職人2名・接客1名を新規採用し、Cとの兼務をしない。メニューは「本日の底引き網」欄と「畜養・養殖」欄を分け、産地と入荷日を日次表示する。

世界の潮流

観光庁「訪日外国人消費動向調査」の2024年は旅行消費額8兆1,395億円、1人当たり旅行支出約22.7万円で飲食費は約2割の5万円前後。東京すし学校の出張寿司握り体験は1名7,000円(税別・90分)、業界相場は1人8,000〜12,000円。職人が目の前で握る体験の対価は既に1万円圏にある。

ターゲット
関西国際空港から車40〜50分の欧米豪・東アジアの個人旅行者4割、和歌山市内ホテル宿泊者と記念日利用の関西圏国内客6割。1組2〜4名。
収益モデル
年商=客単価13,200円×13名/日×240日。内訳はコース12,000円+ペアリング3,000円×付帯率40%。原価率38%、OTA手数料15%。免税は下限5,000円のため飲食客単価に算入しない。
初期投資
1,850万円(公庫1,400・自己450)。カウンター10席とネタケース780万円、区画分離と保証金820万円、多言語端末とOTA撮影250万円
3年目想定年商
3年目年商4,118万円=13,200円×13名×240日。稼働率は10席2部制20名の65%。初年度40%の8名で2,534万円、2年目52%の10.4名で3,295万円。
連携先・許認可
和歌山市保健所生活保健課、雑賀崎漁業協同組合、合同会社ふく養殖、Klook・GetYourGuide・Viator、和歌山税務署(輸出物品販売場)、和歌山市内ホテル。
リスクと対策
10席は稼働率が命。年間固定費1,874万円・貢献利益率56%で損益分岐は10.6名/日。人件費1,330万円はD専任3名の新規採用分。休漁日は表示欄を切替え景表法に対応する。
主要KPI
稼働率65%(13名/日)、客単価13,200円、OTA評価4.7以上、訪日客比率40%、再訪紹介率15%
  1. STEP 1A修了の職人1名に加え経験者1名と接客1名をD専任で新規採用
  2. STEP 2和歌山市保健所とC棟との区画基準・許可2件取得の可否を事前協議
  3. STEP 3Klook等3社へ出品、英語動画・全決済キャッシュレス・キャンセル規定を整備
III

PROCESSING AND EXPORT

加工して、港の外へ出す

一次加工受託、都市直送、ASC輸出、残渣資源化の10件

三部目は、港の外に出す10件である。ここでの主語は魚ではなく、設備と記録と技術になる。10案ぶんの加工設備を一つの工場に束ねれば、他社の魚まで預かって加工賃で稼げる。他社の魚を生簀で太らせ、値が上がる週に出す『いけす銀行』も同じ構造だ。自社飼料で育てているから、給餌記録が全部残る。ASC認証でも、対米・台湾輸出の値札でも、その記録がそのまま効く。寿司の4案はこの章には入らない。ただし握りと衛生の基準を社内に持つことは、加工と直送の現場で鮮度管理の水準を押し上げる。フィレの外側、頭と骨と内臓と皮は、だしと魚醤と革へ回す。

売るのは魚だけではない。加工設備、生簀、給餌記録、配合技術そのものを商品化し、産地の外へ出す10件である。

提案 25 — 34/全10件

売るのは魚だけではない。設備、生簀、給餌記録、配合技術そのものを商品化する。
図12売るのは魚だけではない。設備、生簀、給餌記録、配合技術そのものを商品化する。
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KISHU PROCESSING HUB

紀州フィッシュラボ 産地一次加工受託センター

10案ぶんの加工設備を一つの工場に束ね、他社の魚まで預かって加工賃で稼ぐ。

難易度 高 中期(1〜3年)

10案が個別に計上していた加工投資を1本に統合する共通インフラ。和歌山市内の工業系用地に汚染区と清潔区を分けた対米HACCP対応の加工場を構え、活〆・神経〆、三枚おろし、液体急速凍結、真空包装、金属検出、冷凍保管までを一気通貫で行う。稼働の6割は近隣養殖業者・遊漁船・漁協からの受託加工で埋め、4割を自社案の内製に充てる。他の9案は加工設備を持たず、このセンターに加工賃を払う構造にする。

世界の潮流

日本のホタテは中国の禁輸下でもベトナムやタイの受託加工工場を経由して対米輸出へ商流を組み替え、2025年に906億円と前年比30.4%増で過去最高を更新した。アイスランドのオーシャンクラスターも約70社が加工機能を共有しタラ1尾の価値を12ドルから最大5,000ドルへ引き上げている。加工工程を握った側が単価を取る。

ターゲット
和歌山・有田・海南の中小養殖業者と遊漁船、雑賀崎ほか県内漁協、自社加工場を持てない量販店と外食チェーンの調達部門
収益モデル
受託加工賃180円/kg×外部原魚400トン=7,200万円、冷凍保管料3,000円/パレット×100枚×12か月=360万円で外部売上7,560万円。自社9案向けの内製200トン分3,600万円は内部振替として連結消去する。
初期投資
8,000万円。倉庫の区画改修3,500万、液体凍結機1,200万、活〆設備900万、包装と検出600万、冷凍庫1,800万。補助1/2で自己負担4,000万。
3年目想定年商
3年目外部売上7,560万円=180円/kg×400トン+保管360万円。内部振替3,600万円を含む総処理量600トン、専従8名で一人年75トン。営業利益率9%で680万円。
連携先・許認可
和歌山市保健所の水産製品製造業許可とHACCP計画、農林水産省GFP登録と輸出向けHACCP等対応施設整備事業(補助率1/2)、日本食品認定機構の対米HACCP認定。
リスクと対策
稼働率が上がらなければ固定費が全案を圧迫する。対策は着工前に近隣3者と年200トンの受託加工基本契約を結び、損益分岐となる年間処理量300トンを契約で先に埋めてから設備を発注すること。
主要KPI
3年目の外部受託400トン、設備稼働率75%、受託先10者、フィレ歩留まり42%以上、専従8名の生産性年945万円
  1. STEP 1市内工業系用地の倉庫を確保し対米HACCP準拠の区画と排水設計を確定する
  2. STEP 2輸出向けHACCP等対応施設整備事業とものづくり補助金を申請し設備を導入する
  3. STEP 3近隣の養殖業者と遊漁船10者へ営業し年400トンの外部原料を確保する
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SAIKAZAKI DIRECT CHEF LINE

雑賀崎シェフ直送便 都市飲食店と会員宅配

夕方に揚がる底引きと畜養の活〆マダイを、翌朝の都市の厨房と会員の食卓へ同じ箱で運ぶ。

難易度 中 短期(〜1年)

雑賀崎で15時(夏は19時)に揚がる底引きの多魚種を産地買受人として直接買い付け、案1のセンターで活〆・血抜き・冷蔵し、冬春は翌朝、夏は翌々朝に大阪・京都・東京の個人店へ届ける。通年の軸は季節に左右されない畜養マダイと足赤エビの活〆に置き、底引きの多魚種は月替わりの付加価値とする。同じ原料と同じ箱詰めラインで、青空市場と釣堀の来場者から集めたLINE会員へ冷凍の家庭用便を出すBtoC枝を併走させる。

世界の潮流

EUは2026年1月10日から全輸入水産物にCATCHシステムでの完全デジタル漁獲証明を義務化した。米国ではイリノイ発Sitka Salmon Sharesが会員5,000人超・従業員107名で年商750万ドル、ブルックリンのWild Alaskan Companyが年商610万ドルを積む。履歴の開示と会員前払いは同じ価値の裏表である。

ターゲット
大阪・京都・東京の客単価8,000円以上の日本料理店と寿司店45店、青空市場と釣堀紀州のリピーター由来の会員世帯250件
収益モデル
BtoBは1箱18,000円×週2回×52週×45店=8,424万円。BtoCは月6,800円×250件×12か月=2,040万円で送料850円は顧客別途負担。スポット卸600万円を加え計1億1,064万円。
初期投資
700万円。加工設備は案1のセンターを使うため持たず、受注システムと産地買受人登録に300万、保冷箱と資材150万、初年度の営業と試供250万。
3年目想定年商
3年目年商1億1,064万円。BtoB45店8,424万円、BtoC250件2,040万円、スポット600万円。必要原魚は年45トンで雑賀崎の水揚128トンの35%に収まる。
連携先・許認可
雑賀崎漁業協同組合(組合長 濱田光男氏)との買取協定と販売事業規程の調整、和歌山市保健所の水産製品製造業許可、ヤマト運輸クール宅急便の法人契約。
リスクと対策
底引きは魚種と量が日々変動し欠品が起きる。対策は畜養マダイと足赤エビを箱の主役に据えて底引きを従とし、欠品時も商品定義が崩れない構成比6対4を守ること。
主要KPI
3年目のBtoB45店・BtoC250件、月次解約率8%以下、買取量年45トン、欠品率2%以下
  1. STEP 1和歌山市と漁協で産地買受人登録を行い販売事業規程との調整を終える
  2. STEP 2大阪15店で3か月試行し夏の翌々朝便の鮮度データを取得する
  3. STEP 3LINE会員1万人からBtoC便へ転換し45店・250件まで拡大する
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ASHIAKA ALL YEAR ROUND

紀州足赤えび 端境期出荷ブランド化

旬が11月から2月しかない足赤エビを、畜養と瞬〆凍結で夏も出せる看板商材に変える。

難易度 中 中期(1〜3年)

雑賀崎・田ノ浦・海南・戸坂の4漁協共同ブランド紀州足赤えびは旬が11〜2月に偏り、6〜9月は出荷が途切れる。ここに畜養技術を入れ、10〜5月に安く出る小型や活力低下個体を陸上水槽で1〜2か月活かし込み、活出荷と液体凍結の二本で端境期に出す。エビ用の沈降性誘引飼料は釣りエサ開発の配合技術を転用して自社内製し、生残率と身入りを歩留まりとして管理する。

世界の潮流

エビは量ではエクアドルが2024年に約130万トンを輸出する汎用品市場だが、スペイン・デニアのガンバロハは地元の競り市場Llotja de Deniaで1kg100〜200ユーロを付ける原産地ブランドとして定着した。産地名と鮮度処理の差で単価が二桁変わるのがエビという商材である。

ターゲット
大阪・京都の日本料理店と寿司店、関西と関東の百貨店鮮魚売場、ふるさと納税事業者、雑賀崎の青空市場に来る観光客と地元客
収益モデル
端境期の活出荷6,000円/kg×4トン=2,400万円、瞬〆凍結4,500円/kg×8トン=3,600万円で計6,000万円。仕入は旬の相場2,000円/kgで、生残率70%を織り込んだ原料原価は2,857円/kg。
初期投資
1,500万円。陸上蓄養水槽と冷却ろ過装置1,000万、選別と箱詰め設備300万、エビ用飼料の試作と生残率試験200万。凍結は案1のセンターを使う。
3年目想定年商
3年目年商6,000万円。活4トン×6,000円+凍結8トン×4,500円。旬の相場2,000円/kgに対し端境期出荷で2.2〜3.0倍の単価を取り、粗利率42%で2,520万円を残す。
連携先・許認可
紀州足赤えびブランド事務局(雑賀崎漁協)との共同ブランド使用協議、水質汚濁防止法の特定施設届出、和歌山県水産試験場の生残率検証、和歌山県中小企業成長促進補助金。
リスクと対策
クマエビの蓄養は生残率が生命線で、酸欠と共食いで一晩に大量斃死しうる。対策は水槽を小分けして収容密度を下げ、酸素とアンモニアを常時監視し、初年度は生残率70%を前提に採算を組むこと。
主要KPI
3年目の端境期出荷12トン、蓄養生残率70%以上、端境期平均単価4,900円/kg、エビ用飼料の自社内製率100%
  1. STEP 1雑賀崎漁協と旬期の小型エビを年20トン買い取る枠で合意する
  2. STEP 2陸上水槽で1〜2か月の活かし込み試験を行い生残率70%を確認する
  3. STEP 3瞬〆凍結品を百貨店とふるさと納税に載せ6〜9月の出荷を作る
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KISHU LIVE FISH BANK

紀州いけす銀行 畜養受託と出荷代行

他社の魚を預かって太らせ、値が上がる週に出す。生簀を銀行のように貸す事業。

難易度 低 短期(〜1年)

合同会社ふく養殖と唐尾・雑賀崎の生簀の空き容量を、他社に貸す事業へ転換する。近隣の中小養殖業者、遊漁船、漁協が獲った活魚を預かり、水温と餌で身入りを整えながら相場の高い週まで在池させ、出荷まで代行する。収益は保管給餌の受託料、自社配合飼料の内販、販売額に対する出荷代行手数料の三層。魚を買い取らないため在庫リスクを負わず、生簀の稼働率がそのまま利益になる。

世界の潮流

南オーストラリア州ポートリンカーンではミナミマグロの畜養が年約5,600トンのクオータを基盤に2億豪ドル規模の産業となり、3〜6か月の蓄養で体重と単価を押し上げてきた。ノルウェーもタラの活魚保管を制度化し、漁期集中を崩して端境期に2〜3割高で出荷する運用が定着している。

ターゲット
和歌山・徳島・三重の年産50〜300トン規模の中小養殖業者、遊漁船と一本釣り漁業者、活魚を安定調達したい量販店と外食チェーン
収益モデル
畜養受託料30円/kg・月×平均在池80トン×12か月=2,880万円、受託分への自社飼料内販120トン×12万円=1,440万円、出荷代行手数料は取扱高1億円の5%で500万円、計4,820万円。
初期投資
1,200万円。生簀10台と係留の増設700万、給餌記録と水温監視のセンサー200万、活魚運搬用の車載水槽300万。魚を買い取らないため運転資金は不要。
3年目想定年商
3年目年商4,820万円。受託料2,880万円+飼料1,440万円+手数料500万円。買取をしないため変動費は飼料と人件費のみで、粗利率48%で2,314万円を残す。
連携先・許認可
和歌山県農林水産部の区画漁業権と養殖業許可の確認、家畜伝染病予防法と水産資源保護法に基づく魚類防疫の移動記録、近隣養殖業者との受託約款、在池魚を対象とする損害保険。
リスクと対策
預り魚の斃死は全額賠償となり資本金1,000万円の会社には致命傷になる。対策は受託約款に自然災害と赤潮の免責を明記し、在池魚保険を付保し、1社あたりの預り上限を20トンに制限して分散すること。
主要KPI
3年目の平均在池80トン、生簀稼働率85%、受託先8者、預り魚の生残率97%以上、事故賠償の発生ゼロ
  1. STEP 1生簀の空き容量と在池管理の原価を実測し受託料の単価を確定する
  2. STEP 2近隣3者と50トンの試験受託を行い増肉率と生残率を記録する
  3. STEP 3魚類防疫と受託約款を整備し在池80トン・取扱1億円まで広げる
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ASC MADAI TWO MARKET EXPORT

紀州ASCマダイ 対米・台湾輸出ライン

自社飼料の給餌記録がそのまま値札になる。認証マダイを米国と台湾の二極へ出す。

難易度 高 中期(1〜3年)

ふく養殖の生簀10台をASC認証対象に切り出し、無投薬管理と自社配合飼料の給餌記録を輸出単価の根拠として前面に出す。初年度は自社で輸出用加工場を建てず、既存の対米HACCP認定施設へ委託加工して実績を先に作る。出口は関空発の生鮮空輸で米国の寿司店へ、冷凍フィレは船便で台湾の日本食スーパーへ。EU認定は取得に数年を要するため今回の射程から外し、二極分散で政治リスクを吸収する。

世界の潮流

2025年の日本の水産物輸出は初の4,000億円超(4,231億円、前年比17.2%増)で最大市場は米国。タイ類は69億円・7,053トンだが韓国が7割を占める。愛媛の愛南漁協は米国95%の構成で輸出額を2022年7,750万円から2024年1億5,400万円へ倍増させ、木下水産は2025年2月にマダイでASC認証を取得した。

ターゲット
ロサンゼルスとニューヨークの高級寿司店および日本食卸、台北と高雄の高級スーパーと日系外食チェーン、国内の輸出商社
収益モデル
生鮮空輸はFOB2,000円/kg×15トン=3,000万円で運賃600円/kgは別途原価計上。冷凍フィレは1,600円/kg×製品16トン=2,560万円。合計5,560万円、原魚換算55トン。
初期投資
1,500万円。ASC初回審査と年次監査3年分700万、GFP登録と輸出書類と委託加工の前渡金500万、活〆と保冷梱包の資材300万。加工場は自社で建てない。
3年目想定年商
3年目年商5,560万円。原魚55トン(約3.7万尾)はふく養殖の年産の3割以内に収め、釣堀と国内活魚への供給を侵さない。国内相場1,200円/kgに対し出口単価は1.7倍。
連携先・許認可
ASCジャパンと第三者審査機関、農林水産省GFP登録、日本食品認定機構の対米HACCP認定施設への委託加工、台湾の輸入業者登録と食品輸入査験、関空発のフォワーダー。
リスクと対策
一国依存と通関停止が最大の脅威で、中国は2025年11月に再び事実上の全面禁輸へ転じた。対策は米国60%・台湾40%に配分し、生鮮の空輸と冷凍の船便を二階建てにして片方が止まっても出荷を続けること。
主要KPI
3年目の輸出原魚55トン・5,560万円、ASC認証生簀10台、最大輸出先比率60%以下、鮮度クレーム率1%以下
  1. STEP 1ふく養殖との原魚供給契約とASC認証名義の法的整理を先に済ませる
  2. STEP 2給餌と投薬の記録をデジタル化し生簀10台でASC審査を受ける
  3. STEP 3対米HACCP認定施設へ委託加工し月1トンの空輸から台湾へ広げる
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UMEBOSHI MEETS SEAFOOD

梅と魚 常温ギフト7SKUの土産輸出

持ち帰れない鮮魚の代わりに、梅と魚を常温の瓶と缶に詰めて空港の棚を取る。

難易度 中 中期(1〜3年)

初稿で分かれていた缶詰案と瓶詰案を統合し、瓶4SKUと缶3SKUの計7SKUで常温ギフトを一本化する。瓶は梅酢締めマダイのオイル漬け、足赤エビの梅オイル漬け、梅入り魚醤ドレッシング、梅とだしの茶漬けの素。缶は湯浅醤油のマダイ、じゃこえびのアヒージョ、ハモの香草オイル。製造は県内OEMに委託し自社は原料と処方と販売に集中する。免税は税抜5,000円以上のセットで設計する。

世界の潮流

和歌山のマルヤマ食品は梅干ピューレをフランス・米国・豪州・台湾など8カ国へ輸出し、名称をUMEBOSHIのまま通して定着させた。米国のプレミアム缶詰は2024年に前年比14.3%成長しカテゴリ全体の約3倍、米Fishwifeは2020年比9,900%成長。健康軸の日本産素材の力は2025年に721億円へ98.2%増えた緑茶が証明している。

ターゲット
関空と和歌山市内の土産店・免税店、百貨店ギフトと物産展の食品バイヤー、台湾の日本食セレクトショップ、国内のEC顧客
収益モデル
平均出荷単価1,150円×年11.3万個=1億2,995万円。内訳は土産免税卸5万個、百貨店催事2万個、自社ECと直販2.3万個、台湾越境EC2万個。OEM委託で原価率45%、粗利率55%。
初期投資
1,900万円。7SKUの処方と保存性試験600万、缶のF0値妥当性確認とFCE取得350万、意匠と多言語表示350万、初回ロット450万、免税POS150万。
3年目想定年商
3年目年商1億2,995万円=1,150円×11.3万個。3個入5,400円のギフトセットが免税下限を超え、免税比率25%で3,250万円、台湾越境ECで2,300万円を見込む。
連携先・許認可
みなべ町と田辺市の梅干生産者、湯浅町の醤油醸造元、密封包装食品製造業許可を持つ県内OEM工場、米国FDAのFCE登録とLACFプロセスファイリング、台湾の輸入業者登録。
リスクと対策
缶詰は低酸性缶詰食品にあたり殺菌不良がボツリヌス事故に直結し、1件で全SKUが飛ぶ。対策は缶3SKUをF0値4以上を実証済みの認定OEMに限定し、初回ロットを各5,000個に抑えて在庫と事故を同時に抑えること。
主要KPI
3年目の出荷11.3万個、卸取引80店、免税販売比率25%、台湾越境EC2,300万円、返品率1%以下
  1. STEP 1瓶4SKUを先行発売し賞味期限12か月の保存性データを取得する
  2. STEP 2缶3SKUの殺菌条件を権威者確認しFCE番号とプロセスファイリングを取得する
  3. STEP 3関空と市内土産店80店へ卸し台湾の輸入業者経由で越境販売を始める
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KISHU BAIT GOES GLOBAL

紀州ベイト 残渣由来釣りエサの輸出

ぷくスぺの配合技術と海上釣堀という実験場を、韓国と台湾の釣具棚へ持ち込む。

難易度 高 長期(3年〜)

ぷくスぺ、ぷくぷくダンゴ、血漬カツオ、メロメロピーチで蓄積した誘引配合を、自社加工残渣とアミノ酸誘引剤と生分解性バインダーの処方へ発展させ、まず韓国と台湾の釣り人向け市場へ輸出する。決定的な強みは釣堀紀州という自前の実験場で、水中カメラにより処方ごとの食い付きを数値で示せること。業務用ジェル餌は世界的にまだ実証段階のため3年目5トンの試験販売に留め、収益は釣り人向けパックで作る。

世界の潮流

ノルウェーのNorbait ASは白身魚とイカの加工残渣を主原料とする人工餌を2022年にバレンツ海のズワイガニ商業漁船で実証した。トロムソのPolybait(Kvalvik Bait)は60gの人工餌が生ニシン1kgと同等の集魚力を持つ生分解性ジェルを開発し、開発費の50%をノルウェー政府の助成で賄っている。

ターゲット
韓国と台湾の釣具卸およびチェーン店、国内の釣具店と海上釣堀120施設、香港の釣具EC、将来的には北欧の延縄漁業者
収益モデル
釣り人向けパックは出荷900円×7万個=6,300万円(うち輸出3万個)、業務用ジェル1,200円/kg×5トン=600万円、既存4商品の国内拡販1,100万円で計8,000万円。残渣原料が無償で原価率45%。
初期投資
2,900万円。FTO調査と特許出願400万、混練成型ライン900万、生分解性バインダー開発500万、韓台2か国の検疫対応800万、水中カメラ計測300万。
3年目想定年商
3年目年商8,000万円のうち輸出は韓台の3万個で2,700万円。国内既存商品と釣堀での実売が先行するため2年目に単年黒字化し、輸出比率は3年目34%に留める保守設計とする。
連携先・許認可
和歌山県工業技術センターと近畿大学水産研究所、飼料安全法に基づく飼料製造業者届出と輸出証明、韓国と台湾の動物性飼料の輸入許可当局、わかやま中小企業元気ファンド。
リスクと対策
魚由来原料の餌は相手国の動物検疫で止まり、先行2社の特許にも触れうる。対策はFTO調査を最初の工程に置き、加熱処理済みで非感染性を証明できる製法に統一し、規制対応費を1か国400万円で予算化すること。
主要KPI
3年目の輸出3万個・2,700万円、取引国2か国、釣堀での検証データ2万投分、特許出願2件、FTO調査完了
  1. STEP 1NorbaitとPolybaitの先行特許をFTO調査し実施可能な処方領域を確定する
  2. STEP 2釣堀紀州に水中カメラを入れ既存4商品の食い付きを1年分データ化する
  3. STEP 3飼料製造業者届出と輸出証明を整え韓国と台湾の釣具卸2社と契約する
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FISH SILAGE UPCYCLE LOOP

紀州うみ肥 残渣サイレージの液肥と飼料

処理費を払って捨てていた残渣を、梅とみかんの液肥と自社エサの原料に変える。

難易度 中 中期(1〜3年)

案1のセンターと釣堀・養殖から出る非食用グレードの残渣と、雑賀崎の未利用魚を年250トン集め、破砕してギ酸で酸処理する魚サイレージへ変える。加熱乾燥が不要で設備が軽い。液体肥料は梅とみかんの農家へ20L缶で売り、分離した魚油は外販し、アミノ酸源としては自社の養殖飼料と釣りエサに内製転用する。臭気対策として拠点は釣堀紀州から直線6km以上離れた有田郡内陸部の工業系用地に置く。

世界の潮流

魚サイレージ市場は2025年9.41億ドルから2035年24.85億ドルへ年10.2%で伸び、用途は養殖畜産飼料65.4%、有機肥料34.6%。ノルウェーのScanbio Marine GroupとデンマークのTripleNineが牽引する。魚粉価格は2025年7月にトン1,722ドルで、代替原料の内製は原価防衛策でもある。

ターゲット
みなべ・田辺の梅農家と有田のみかん農家、JAわかやまとJAありだ、県内の中小養殖業者、家庭菜園向けはホームセンターとEC
収益モデル
液肥20L缶6,000円×2,500缶=1,500万円、飼料原料4万円/トン×外販150トン=600万円、分離魚油15万円/トン×27トン=405万円で計2,505万円。自社転用100トンは内部振替。
初期投資
1,300万円。破砕機と密閉サイレージタンク400万、ギ酸の劇物保管庫と防食250万、脱臭設備300万、肥料登録と飼料届出200万、充填機150万。
3年目想定年商
3年目年商2,505万円。粗利率55%で1,378万円に加え、廃棄処理費の削減年300万円と飼料原料の購入削減年480万円が直接利益に乗り、実質効果は2,158万円になる。
連携先・許認可
和歌山県農林水産部への普通肥料の銘柄登録と生産業者届出、飼料安全法の飼料製造業者届出、毒物及び劇物取締法によるギ酸管理、悪臭防止法と水質汚濁防止法の届出、JAわかやま。
リスクと対策
臭気の苦情は一度出れば操業停止に直結する。対策は釣堀と住宅から離した内陸拠点に密閉タンクと脱臭装置を初期導入し、pH4.0以下を日次記録し、肥料の銘柄登録に9〜12か月かかる前提で売上計上を2年目からとすること。
主要KPI
3年目の残渣受入250トン、液肥2,500缶、処理費削減年300万円、飼料原料の内製率40%、臭気苦情ゼロ
  1. STEP 1残渣の発生量を計量しギ酸添加率とpH4.0以下の保存性を3か月試験する
  2. STEP 2普通肥料の銘柄登録と生産業者届出、飼料製造業者届出を同時に進める
  3. STEP 3梅農家20戸の圃場試験を経て年250トンの受入と2,500缶の出荷へ広げる
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FISHING PARK IN A BOX

海上釣堀まるごと卸 全国15施設へ供給

2020年に始めた受託運営を商品化し、全国の釣り場へ魚とエサと運営ごと卸す。

難易度 低 短期(〜1年)

紀州が2020年から和歌山市で行う海上釣堀の受託運営を、他社の釣り場へ売る商品に変える。中身は放流用の活魚供給、自社オリジナルエサの専用供給、放流計画と在池管理のノウハウ、予約と釣果記録のデジタル運用、そして人手が足りない施設向けの運営受託までの四層。魚を売るのではなく釣り場の稼働そのものを設計して継続課金する形にし、初年度3施設、3年目15施設まで広げる。

世界の潮流

世界のフィッシングツーリズム市場は2025年898億ドルから2035年2,527億ドルへ年10.9%で拡大する。英国のデイチケット漁場は日券・年会員・ペグ料・大会・売店・教室・駐車・物販の8系統で収入を積層し、米国のスポーツフィッシング産業は年2,305億ドル・110万人の雇用規模に達している。

ターゲット
関西・中部・四国の海上釣堀と釣り公園、管理釣り場、後継者難で縮小中の漁協直営の釣り施設、リゾート施設の釣り部門
収益モデル
活魚供給1施設年300万円×15施設=4,500万円、専用エサ年60万円×15施設=900万円、運営受託料月20万円×12か月×5施設=1,200万円、開業支援300万円×新規5施設=1,500万円で計8,100万円。
初期投資
800万円。活魚運搬の車載水槽と酸素供給装置500万、予約と釣果記録アプリ200万、施設向け提案資料と展示会100万。放流魚は既存の生簀から供給する。
3年目想定年商
3年目年商8,100万円。継続課金の活魚とエサが5,400万円で全体の67%、受託料1,200万円を足した継続収入比率は81%。1施設あたりの年間取引は540万円。
連携先・許認可
各県の遊漁場管理団体と漁協の遊漁規則、家畜伝染病予防法と水産資源保護法に基づく魚類防疫の移動記録、施設側の遊漁船業登録、日本釣振興会と釣具メーカーの販路。
リスクと対策
他社施設へ活魚を移動させる際に病原体を持ち込めば取引が一斉に止まる。対策は出荷前の魚病検査と移動記録を義務化し、種苗は県内の同一系統に限定し、受託契約に防疫手順の遵守条項を入れること。
主要KPI
3年目の供給15施設、継続収入比率81%、活魚供給量年60トン、専用エサ切替率100%、魚病事故ゼロ
  1. STEP 1和歌山市の受託運営の収支と釣果データを標準マニュアルに落とす
  2. STEP 2魚類防疫と活魚輸送の手順を整え近隣3施設へ試験供給する
  3. STEP 3予約と釣果記録アプリを外販し15施設まで継続課金を広げる
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ONE FISH ZERO WASTE

紀州まるごと一尾 だし・魚醤・魚革

フィレの外側を売る。頭と骨はだしに、内臓は魚醤に、皮は革に変えていく。

難易度 中 長期(3年〜)

案1のセンターで出る食用グレードのアラを主原料に、量が出るだし商材を収益の柱に据える。マダイの頭と中骨を焙焼・粉砕した鯛だしパック、内臓と身崩れ魚を麹併用で12か月仕込む紀州魚醤、そして皮は国内タンナーへ委託してなめし、年3,000枚のクラフト素材と自社小物に使う。革は採用広報と展示会で会社の物語を運ぶ役割に徹し、収益期待はだしと魚醤に置く。原料は非食用グレードを扱う案8と明確に分ける。

世界の潮流

アイスランドのオーシャンクラスターは100% Fishでタラ1尾の利用率を約95%へ高め、1尾の価値を約12ドルから最大約5,000ドルへ引き上げた。Nordic Fish LeatherはPradaやDiorへ魚皮を供給し年約20%成長、なめし魚皮市場は4,600万ドル。ベトナムのフーコック魚醤はEUの原産地保護表示を取得している。

ターゲット
だしにこだわる家庭とギフト需要層、県内外の日本料理店と学校給食、調味料バイヤー、レザーブランドとデザイナー、採用候補の学生
収益モデル
鯛だしパック8g×10袋を出荷780円×3万袋=2,340万円、紀州魚醤150mlを出荷780円×1.5万本=1,170万円、なめし革3,500円×3,000枚=1,050万円で計4,560万円。皮とアラは自社発生で無償。
初期投資
900万円。焙焼粉砕とだしパックの委託開発200万、魚醤の仕込みと熟成庫250万、剥皮と塩蔵の設備150万、共同なめし開発200万、ブランドと展示会100万。
3年目想定年商
3年目年商4,560万円。だしと魚醤で3,510万円を作り全体の77%を占める。革は3,000枚1,050万円に抑え、必要な皮はマダイ加工3,000尾分で無理なく賄える量に収める。
連携先・許認可
和歌山市保健所の水産製品製造業と調味料製造業の許可、姫路など国内の皮革タンナー、県内の粉末加工受託工場、和歌山県工業技術センターの成分分析、わかやま中小企業元気ファンド。
リスクと対策
アラは鮮度劣化が速く、ヒスタミンが出れば全ロットが廃棄になる。対策は水揚げ当日中に頭と骨を分離して即時に氷蔵か凍結し、ヒスタミン値をロットごとに検査して記録し、皮は剥皮直後に塩蔵する運用を徹底すること。
主要KPI
3年目のだしパック3万袋、魚醤1.5万本、なめし革3,000枚、アラの利用率70%以上、ヒスタミン検査の逸脱ゼロ
  1. STEP 1アラの焙焼と粉砕を委託試作し鯛だしパックの香りと塩分を確定する
  2. STEP 2調味料製造業許可を取り魚醤を麹併用で12か月仕込み初回3,000本を出す
  3. STEP 3国内タンナー2社と剥皮から仕上げまでの規格を決め年3,000枚に乗せる

Roadmap

実行ロードマップ

Phase 1|0〜12ヶ月

まず測る、まだ建てない

  • 雑賀崎CSF『とれたて便』でLINE登録と購買データを取る
  • 中古キッチンカー1台550万円で購入率と滞在時間を測る
  • 未利用魚を1kg200円で全量買い取り、年30トンの原料を確保
  • 3名を東京すしアカデミーへ2か月派遣し、社内展開の核を作る

目標キャッチ&クックの半日22,000円を試験し、LINE登録2,000件と定期便100件を確認する

Phase 2|12〜30ヶ月

原料と記録と、握る手

  • 魚サイレージ液肥『梅畑の魚肥』で残渣処理費を原料費へ転換
  • ASC認証に着手し、自社飼料の給餌記録をロットIDへ紐付ける
  • 事務所を用途変更し、12日間の寿司基礎技能講座を開講する
  • 空き倉庫を改装し、昼だけのセルフ盛り海鮮丼食堂28席を開く

目標海業協議会の事務局を受託し、認証ロット初出荷と海鮮丼1.2回転、講座4名/期を作る

Phase 3|30〜54ヶ月

加工の中心と、10席の店

  • 紀州フィッシュラボを開設し、加工設備を一工場へ集約する
  • シェフ直送便で都市飲食店と会員宅配へ同一の箱で運ぶ
  • 同一敷地の別区画に完全予約制のカウンター寿司10席を開く
  • 足赤エビを畜養と瞬〆凍結で端境期に出し、通年ブランドへ育てる

目標いけす銀行の受託畜養まで含め、加工賃と保管料と客席稼働を柱の一つに育てる

Phase 4|54ヶ月〜

産地の外へ、国の外へ

  • ASCマダイを対米・台湾の二極へ出し、輸出ラインを常設化する
  • 梅と魚の常温ギフト7SKUを空港免税の棚へ並べ、土産輸出を確立
  • 紀州ベイトを韓国・台湾の釣具棚へ卸し、配合技術を輸出商材化
  • 海上釣堀まるごと卸を商品化し、全国15施設へ魚とエサと運営を供給

目標国内加工・観光と海外販路の三本立てとし、雑賀崎の来訪を輸出の入口に変える

4フェーズの実行順序。測る、仕込む、建てる、出す。同時には着手しない。
図134フェーズの実行順序。測る、仕込む、建てる、出す。同時には着手しない。
難易度と着手時期の2軸で34案を仕分ける。短期かつ難易度低の6案が最初の塊になる。
図14難易度と着手時期の2軸で34案を仕分ける。短期かつ難易度低の6案が最初の塊になる。
代表6案の初期投資と3年目想定年商。投資額の大きさと回収効率は一致しない。
図15代表6案の初期投資と3年目想定年商。投資額の大きさと回収効率は一致しない。

To Those Who Will Work Here

働く人へ

始業は6:15か7:00。定休は火曜、年間休日は106日。釣堀事業部に入るなら、小型船舶免許の1級か2級と、MTの普通自動車免許が要る。正社員志望者はインターンシップに1日から6日参加してもらう。条件は隠さない。朝が早い分、仕事が終わったあとの時間は長い。社員は正社員12名とパート・アルバイト5名の計17名、平均年齢34.6歳、18歳から50代までが在籍している。この17名は、これから寿司を握れるようになる。まず3名が東京の養成校へ2か月通い、戻った人材と外部講師で残りへ広げる。魚の入出荷も、うろこ取りも、三枚おろしも、すでに毎日やっている仕事だ。その上に酢飯と握りが載る。裏づけは調理師免許と食品衛生責任者で取る。人数が少ないということは、一人が触れる範囲が広いということだ。生簀を見ていた人間がASC認証の書類を作り、数年後にはカウンターで握る。求めているのは、みんなで何かやるのが好きな人だ。

17名で34件。一人あたり2件という数字が、この会社の射程を示している。
図1617名で34件。一人あたり2件という数字が、この会社の射程を示している。

紀州株式会社 採用情報 / kishu.jp/recruit
正社員志望者はインターンシップ(1〜6日)への参加が必須です。

Closing

結び

34件のうち、明日から始められるものは多くない。だが、始める順序はある。まず測り、次に握る手と原料と記録を押さえ、それから設備を建て、最後に外へ出す。本書のロードマップはその順に並べた。雑賀崎の岸壁には、今日も200台から300台の車が来る。名簿は取られず、1時間で帰っていく。1998年に串本の生簀から始まった会社は、28年で海上釣堀2拠点と飼料開発と加工販売を持つところまで来た。34件を17名で割れば、一人あたりちょうど2件。担いきれない数ではない。

一日200台の港を、事業に変える
紀州株式会社 新規事業提案34件|養殖・釣堀・エサ・加工・寿司を軸に

発行:紀州株式会社(〒640-8135 和歌山県和歌山市鷹匠町3丁目7)
拠点:本社/唐尾事務所(有田郡広川町唐尾1147-5)/雑賀崎事務所(和歌山市田野101-3)
関連:釣堀紀州、合同会社ふく養殖

本資料に記載の市場データ・海外事例は公開情報にもとづく調査結果であり、投資額・収益予測は前提条件を明示した試算値です。実行にあたっては個別の精査を要します。